内容説明
明治17年に生まれ明治45年に夭折した石川啄木。啄木はなぜ「偉大なる小説」を書こうとしたのか。そしてなぜ書けなかったのか。作品、時代背景、資料の検討、実地調査も踏まえてその生涯を丁寧にたどる。没後100年目にして、望郷の天才詩人啄木の真髄に迫る。
目次
序章 ゴーゴリと啄木のこと
1章 望郷のこと
2章 歴史と宗教のこと
3章 借金・転居・寄寓のこと
4章 ストライキのこと
5章 『雲は天才である』のこと
6章 函館・札幌・小樽・釧路のこと
7章 ローマ字日記のこと
8章 大逆事件のこと
終章 資料・啄木と大逆事件のこと
著者等紹介
林順治[ハヤシジュンジ]
旧姓福岡。1940年東京都世田谷区下馬に生れる。東京大空襲一年前の1944年、父母の郷里秋田県横手市雄物川町深井(旧平鹿郡福地村深井)に移住。県立横手高校から早稲田大学露文科に進学するも中退。1972年三一書房に入社。取締役編集部長を経て2006年3月退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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