内容説明
放浪記刊行史上初めての校訂復元版。震災文学の傑作が初版から八十年の時を経て、十五種の書誌を比較校合した緻密な校訂のもと、戦争と検閲による伏せ字のすべてを復元し、正字と歴史的仮名遣いで甦る。
目次
放浪記(放浪記以前―序にかへて;淫賣婦と飯屋 ほか)
續放浪記(戀日;茅場町 ほか)
第3部(肺が歌ふ;十字星 ほか)
第4部(未完)(新伊勢物語;二錢銅貨)
著者等紹介
林芙美子[ハヤシフミコ]
1903年生まれ、1951年6月28日没
廣畑研二[ヒロハタケンジ]
1955年生まれ。東京都立大学法学部卒。日本近代史研究者。社会運動史、移民史、特高警察資料史、政治裁判資料史等を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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図書館小僧
2
原稿は売れず、仕事も続かず、男に逃げられ、困窮極まる若かりし頃の日々。野卑で美しくて、まっすぐでひねくれてて、読めばみんな芙美子が大好きになる。2024/04/14
iwashinyan
2
新潮文庫版と合わせて読みました。大事なところが削られていたり、その1文の書き方が変わっていることで読み手の解釈が全く変わるような箇所があったり…この書籍のお陰で『放浪記を真放浪記として』読み終えることができました(*^^*) 廣畑さん、ありがとうございました!2017/10/23
モジモジアニキ
1
読んでるとなんだかお腹がすいてくる。改版よりコミカルみが強く、個人的にはこのバージョンの放浪記のほうが等身大の芙美子さんを感じる2025/01/13
葛
0
2012年12月10日 初版第1刷印刷 2012年12月25日 初版第1刷発行 著者:放浪記 校訂:廣畑研二 発行人:森下紀夫 発行所:論創社 装幀:宗利淳一+田中奈緒子 印刷・製本:中央精版印刷 組版:フレックスアート2018/04/24
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