内容説明
戦争、戦後の貧窮、夫の病死…苦難を乗り越え、娘を連れて戻ったアメリカで、万里子さんは真新しい人生を切り拓いてゆく。生地カリフォルニアから日本、満州、北朝鮮の収容所を経て再び日本、最終地アメリカへと続く、清冽な人生航路の物語。
目次
カリフォルニアの太陽の下で
福岡県八女郡福島町
結婚、そして満州へ
母子、地獄からの脱出
親子が生きて行くために―日本帰還後のたたかい
夫の闘病
渡米(帰米)への決心
親子の絆は海を渡って
アメリカの大地で
今が一番幸せ
著者等紹介
入江健二[イリエケンジ]
1940年東京都世田谷生まれ。4歳で奈良へ疎開。生家は東京大空襲で焼失。戦後、池袋・新宿の焼け跡で育つ。東大医学部時代、ボート部所属。66年医学部卒業時より当時の「青年医師連合」運動にかかわり、東大病院支部長を務める(67年国家試験ボイコット戦術により、有名無実の医師修練制度だったインターン制度を廃止へ追い込む)。68年より都立大久保病院外科勤務。69年には、総評傘下の都職労病院支部大久保病院分会書記長に。が、美濃部「革新」都政下御用組合化した都職労の方針に反する運動を展開し、2か月の停職処分を受け、分会を追われる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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