内容説明
太平洋戦争(1941‐45年)を壮年期に過した著者は自らの戦争体験を『告白』と題して世に問いつつ、人間にとって「国家とは何か」を、多くの論文への批判的検討を通して探求する。戦後思想の名著。
目次
第1部(ひとつの幻想;精神の革命とはなにか;戦争体験における国家;個における国家問題;反省なき民族;国家悪)
第2部(政治と人間;「義」の意識について―ある哲学者の軽躁を排す;基本的人権への惑いのなかに―徴兵制度は「自由権」の帳消しである;現代人の忠誠;未決の戦争責任―鶴見俊輔氏に寄せて;絶後の「平和思想」;歴史の偽造者たち;人間は進歩したか;原子雲)
著者等紹介
大熊信行[オオクマノブユキ]
1893年山形県米沢市に生まる。東京商大卒、英独米に留学。小樽高商、高岡高商教授を経て、昭和19年東北帝大講師。戦後、山形県地労委会長、富山大学教授(経済学部長)、神奈川大学教授(第二経済学部長)、創価大学教授を歴任。経済学博士。1977年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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