内容説明
ニューヨーク市警殺人捜査局不可能犯罪課。不可能犯罪を専門に扱うその課の主、ポール・ドーンが歴史上の謎を見事に解く「皇帝のキノコの秘密」ほか、“ブロンクスのママ”シリーズで有名なジェイムズ・ヤッフェによる“不可能犯罪課”シリーズ全6編。さらに、ノンシリーズ2編と、本国版EQMM掲載時にエラリー・クイーンが寄せたコメントを全編に収録。ヤッフェの才気とクイーンの名編集長ぶりをご堪能あれ。
著者等紹介
ヤッフェ,ジェイムズ[ヤッフェ,ジェイムズ][Yaffe,James]
1927年シカゴ生まれ。15歳でEQMMに短編ミステリ「不可能犯罪課」を投稿、同誌に掲載されデビュー。イェール大学を卒業後、“ブロンクスのママ”シリーズ第1作「ママは何でも知っている」を発表。普通小説、戯曲なども手がける
上杉真理[ウエスギマリ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nonnomarukari(ノンノ〇(仮))
6
ジミー・ヤッフェという探偵作家が十代に描いた頃の作品が多数を占めている。「皇帝のキノコの秘密」は歴史ミステリーで中々読み応えがあったが、他は少々見劣りしそうな出来だった。でも、十代の頃にこの作品を描いた事はすごいことだとは思う。どうやら、ママシリーズなるものがあるようなのでこっちもほうも読んでみようと思う。2010/11/19
ktkt
5
『ブロンクスのママ』のヤッフェの、ママ以外のミステリ短編を全作集めたもの。15歳からEQMMに投稿していた不可能犯罪課シリーズが中心。EQMMでのクイーンのコメントも余さず収録していて当時の雰囲気を味わうことができる。中には破綻しているのものもあるとはいえ、コメントのやり取りとか背景とか解説とか込みで読めて良かった本ではありました。最初の『不可能犯罪課』が一番好き。実は『ブロンクスのママ』シリーズ未読で適当に手に取ったので、そのうちママを読んでみようと思いました。2024/09/28
shiaruvy
5
【2010.06.25 初版】 神童が重厚さを身に纏いブロンクスのママを紡ぎだす。 師匠のF.ダネイ大先生に感謝!2017/09/02
三門 優祐
4
作品そのものは平凡な若書き。併録されたルーブリックから、クイーンが新人作家に注いだ暖かい視線が見て取れるのは嬉しい。ヤッフェファン向けというより、クイーンファン向けの一冊。2010/10/15
熊猫
3
これは見落としてた。 ヤッフェの成長記とも言える短編集。 収録されている作品はどれもいろいろな意味での若さに溢れる。 それを見守るエラリー・クイーンの目が優しくて暖かくて、嫉妬を覚えるレベル。 EQMMに掲載されたクイーンのコメントを合わせて載せたところがこの本のキモだよねぇ。 ブロンクスのママ掲載時のコメントもあって、ヤッフェ好きには堪らない構成。 思えば、ママが私を安楽椅子探偵スキーにしたんだったよ。2014/03/07
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