内容説明
一九七〇年代半ばにアメリカで放映されたテレビドラマ『エラリー・クイーン』は、『刑事コロンボ』のコンビ、R・レヴィンソンとW・リンクが製作総指揮を務めた本格ミステリドラマである。本書はそのシナリオのうち、英国女流ミステリ作家とエラリーが推理を繰り広げる未制作シナリオの表題作ほか、4本を収録。さらにシリーズガイドと、全23話のエピソードガイドを併録したファン必携の一冊。“シナリオ・コレクション”第6弾。
著者等紹介
飯城勇三[イイキユウサン]
1959年宮城県生まれ。東京理科大学卒。エラリー・クイーン研究家にしてエラリー・クイーン・ファンクラブ会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホームズ
12
シナリオ集っていうから勝手にラジオ・ドラマだと思って読みはじめてちょっとビックリしてしまった(笑)ミステリーチャンネルで『奇妙なお茶会の冒険』は見たことあったな〜(笑)クイーンが原案なんですね〜(笑)まあそんなに悪くないですね(笑)ドラマもDVDとか出してくれないかな〜(笑)一通り見てみたい(笑)2011/12/10
α0350α
2
クイーンが書いたものじゃなかったんですね。それでも本家と同じように楽しめました。あとはコロンボ見たことがないので見てみたくなりました。2013/08/27
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
2
☆×4.5…これだけはクイーンのとは違う作品です。でもそんなに思ったほど悪くはないけど、手法としてはエラリイのそれとは違うかな。面白く感じたのは後々に思わぬ事実が出てくる「慎重な証人の冒険」かな。犯人がわからない作品の中、唯一「黄金のこま犬の冒険」だけは雰囲気的に殺人者のヒントが出てきて大体わかりました。そしてシナリオ集の後のなにやらは…ごめんなさい読み飛ばしました。2010/08/26
wm_09
2
クイーン自身が手掛けていたラジオドラマと比べると、伏線があまりにもあからさまだったり厳密性が弱すぎたりで一段下がる印象は否めない。とはいえ単体として見ればどれもよく考えられた作品揃いなのは確かなので、リアルタイムで実際に放映されていたら喜んで観たのだろうが。ベストはロジックの切れが良い『黄金のこま犬の冒険』。(稲)2010/04/11
川島みち@原稿やれ
1
エラリークイーンのテレビドラマ版のシナリオ集。ラジオドラマ版と違って映像にもヒントが隠れているので、シナリオ編集の苦労がしのばれる。「黄金のこまいぬ」はヒントが堂々と表に出ているのに気付けず、謎解きも明快だった。2016/09/14