内容説明
売春婦と見られる女性の死体が町外れの川で発見された。どうやらロシアの女スパイらしい。英国外務省情報局長カーク将軍が捜査に当たるのだが…。破天荒で奇天烈、怒涛の展開は『闇に葬れ』『刈りたての干草の香り』でおなじみ、ブラックバーンの独壇場。警察小説+オカルトスリラー、異色作家による怪作。
著者等紹介
ブラックバーン,ジョン[ブラックバーン,ジョン][Blackburn,John]
1923~93。ジョン・フェニック・ブラックバーン。イギリス、ノーサンバーランド州生まれ。ダラム大学を卒業後、トラック運転手や教師を経て出版社の職に就く。1958年に『刈りたての干草の香り』でデビュー。同作を含め九作品でカーク将軍やレヴィン卿が活躍する。兄は詩人のトーマス・ブラックバーン
松本真一[マツモトシンイチ]
1957年生まれ。上智大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あや
2
うわぁオカルトだなあ。結構イッてる、変な話。帯にあるとおりの怪作。でも個人的には『刈りたての干草の香り』の方が好きだし、そっちの方が面白かった。これは中盤位までは少し退屈だった……。2009/04/25
二葉
1
ブラックバーンの作品の中では、退屈な様な…( ̄~ ̄;)2014/10/12
Steppenwolf
1
同じ著者の作品で「闇に葬れ」は,変な菌によるホラーであったが今回の「壊れた偶像」ではカルトを扱っている。この作家の難点は,私の好みから言うと背景となる情報の書き込みの少なさにある。それで感情移入が出来ず作品にのめり込めなかった。アマゾンの読者書評では高評価だっただけに期待はずれであるとともに自らの目で確かめるまで他人の評価を気にすべきではないという当たり前の反省をしてしまった。2009/05/23