内容説明
初めての奇妙な味、懐かしの奇妙な味。ノースウエスト・スミス・シリーズ全13編。スペースファンタジーの傑作、改訳決定版。
著者等紹介
ムーア,キャサリン・ルーシル[ムーア,キャサリンルーシル][Moore,C.L.]
1911年アメリカ、インディアナポリス生まれ。銀行で秘書として働くかたわら、デビュー作「シャンブロウ」が1933年「ウィアード・テールズ」誌に掲載される。その後、同誌などに〈ノースウエスト・スミス〉シリーズ全13編を発表。他に『処女戦士ジレル』シリーズの『暗黒神のくちづけ』等がある。夫はSF作家のヘンリー・カットナーで、夫婦合作も多数ある。87年没
仁賀克雄[ジンカカツオ]
1936年横浜生まれ。早稲田大学商学部卒。評論家、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冬佳彰
16
昔々、中学くらいの頃か、早川文庫の松本零士さんカバーで読んだなあ。ほぼジャケ買い的な。今回、再読して、超古代という記憶はあったんだが、再度びっくりした。「人間はその昔、宇宙を征服していた。それは信じてもよいことだろう」って、いやいやいや、宇宙ってどの範囲のことを言ってんだ?とかね。後、超古代でもニューヨーク製ローストビーフとかあるんだ。まあ良いが、ノースウェスト・スミスの短編がぎっしり十三編、飽きるほど(若干、パターンではあるな)詰まっている。記憶していたシャンブロウのイメージがちょい違ったのにも驚いた。2022/05/28
medihen
14
シャンブロウ、ノースウェスト・スミス、「地球の緑の丘」といった単語が基礎教養のように感じられるのは、思春期に野田昌宏氏のスペースオペラ話を読んで育ったからかも。一作目の「シャンブロウ」(1933)から最終作「短調の歌」(1940)まで<ノースウェスト・スミス>ものを網羅して、これ一冊読めばOKという素晴らしい短編集。2021/07/12
miroku
14
現代の小説と違い、毎回いきなり危機的状況に突入。美味しいとこだけ描くというスタイルが、ある意味新鮮。実にファンタスティック♪2013/08/14
unknown
5
熱線銃を携え宇宙を股にかける男ノースウエスト・スミスが、異星の美女たちと出会い、翻弄されながら繰り広げる冒険譚。官能的で幻想的で、コズミック・ホラー的要素も強い、ファンタジックなスペースオペラ。緋色の髪と皮膚、緑の眼を持つ妖美な女との邪悪で官能的な体験を描いた「シャンブロウ」、緋色のショールが作り出す幻に囚われる「緋色の夢」、<暗黒>を父に持つ娘に幻惑される「暗黒の妖精」、全ての男達の憧れの化身たる美女と邂逅する「イヴァラ―炎の美女」など、妖しくも濃密なイメージの虜になるエピソードが満載。素晴らしい。2012/05/29
つるら@turulaJB
4
読了 仁賀克雄訳 論創社 2008.72018/10/13