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内容説明
動く密室と化した列車内で男が殺された。容疑者は七人。しかもあるはずの宝石がなくなっており、車内のどこを探しても見つからない…。巧みなトリックとエラリーの名推理を堪能できる表題作を始め、国名シリーズを彷佛させる傑作シナリオ八編を収録。クイーン警視、ヴェリー部長刑事、ニッキイ他おなじみのメンバーも登場する本格ミステリ。全編“聴取者への挑戦状”つき!ラジオ版「エラリー・クイーンの冒険」のエピソードリストを併録。
著者等紹介
飯城勇三[イイキユウサン]
1959年宮城県生まれ。東京理科大学卒。エラリー・クイーン研究家にしてエラリー・クイーン・ファンクラブ会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわ
27
ナポレオン剃刀の冒険/エラリー・クイーン読みました!!最高です。国名シリーズのパズルを彷彿とさせる短編の数々。ラジオドラマのシンプルさに手掛かりのわかりやすさと正に犯人当てのお手本のような脚本集。エラリー、ニッキィ、リチャード警視にヴェリーと会話がコミカルでめちゃくちゃ楽しいんですよね。どれも好きだけど「殺された蛾の冒険」がベストかな。アレが伏線だったなんて...「ブラック・シークレットの冒険」のエラリーも最高だった。あと、飯城勇三の解説も最高ですね2017/08/05
ホームズ
13
ラジオドラマのシナリオ集。どの作品も好きですね~(笑)エラリー、ニッキー、警視、ヴェリーのやり取りが面白い(笑)ヴェリーは無理やり登場してる場面もある気はしますが(笑)原作よりも軽く読める感じの雰囲気が良いです(笑)こういうラジオドラマも聴いてみたいですね(笑)2011/12/16
造理
8
★★★★☆ ラジオドラマのシナリオということで、丁寧に伏線が張ってありじっくり読めば犯人を推理できるようになっています。“蛾”を手がかりに一気に謎を解く「殺された蛾の冒険」が特に素晴らしい。詳細な解説も付いているのでこの手のものに馴染みがない方にもおススメできます。2016/05/15
ソルト佐藤
7
これはすごく面白い。脚本だから、翻訳物にありがちな読みにくさはなくサクサク。カリカチュア化されているけれど、クイーンや警視、ニッキー、ヴェリー刑事のやりとりも楽しい。何より、何より音しかないかつ30ー1時間程度の時間のシナリオなのに、きっかりとした本格ミステリなのが、流石クイーンだと思う。トリックは、正直たいした物ではないのだけれども、ミスディレクション、そして、なんといっても手がかりの置き方が素晴らしい。読みやすさや短さから、これは本格ミステリのテクニックの教科書ですよ!2022/04/30
ホームズ
7
『死せる案山子の冒険』を買ったので先に読んでみました。『ナポレオン剃刀の冒険』『ショート氏とロング氏の冒険』『呪われた洞窟の冒険』が面白かったですね(笑)ラジオ・ドラマとは言えちゃんと論理的な謎解きが面白かったですね(笑)ニッキー・ポーターとのラブコメも面白い(笑)2009/04/03