内容説明
恐喝―。心身の健康を期待して赴いた病院は、患者たちに苦痛と絶望を与える場所だった。優秀な看護婦の変死の裏に潜む、幾つもの業と憎悪。不可解な事件の捜査に、ロンドン警視庁の腕利き警視が乗り出す!秘密、孤独、物欲、結婚願望…、だれもが持ちうる心の襞の影を淡々と、しかし丹念に抉り出す、英国本格ミステリ。
著者等紹介
ホッキング,アン[ホッキング,アン][Hocking,Anne]
189?~1966。本名モナ・ナオミ・アン・メッサー・ホッキング。ロンドン生まれ。作家ジョゼフ・ホッキング(1861~1937)の娘。モナ・メッサー名義の普通小説もある。1930年にデビューし、その後精力的に執筆。ミステリだけでも生涯に40冊以上を上梓し、その多くはスコットランド・ヤードのオーステン警視を主人公にした本格ミステリである。黄金時代から活躍していた、忘れられた女性作家の一人である
鬼頭玲子[キトウレイコ]
藤女子大学文学部英文学科卒業。インターカレッジ札幌在籍中。札幌市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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