内容説明
声…瓜ふたつの声…殺された女の声！？元弁護士のタクシー運転手、アルファベット・ヒックス。偶然乗せた女の、産業スパイの濡れ衣を晴らしてほしいという依頼は殺人事件へと発展する。関係者とヒックスの関心は、ある会話が録音されたソノシートに絞られるが…。“ネロ・ウルフ”シリーズで名高い大家スタウトの、隠れた名シリーズ登場。
著者等紹介
スタウト，レックス［スタウト，レックス］［Ｓｔａｕｔ，Ｒｅｘ］
１８８６～１９７５。本名レックス・トッドハンター・スタウト。米国インディアナ州生まれ。高校卒業後、三十ほどのさまざまな職に就きながら詩や大衆小説を書く。その後、専業作家となり、『毒蛇』（１９３４）に始まる“ネロ・ウルフ”シリーズを手がけ、世界各国で人気を博す。５９年にアメリカ探偵作家クラブ・グランドマスター賞を、６９年には“ネロ・ウルフ”シリーズの『ファーザー・ハント』で英国推理作家協会シルヴァー・ダガー賞を受賞する。世界中で愛読されている、ミステリ界の巨匠である
加藤由紀［カトウユウキ］
立教大学文学部英米文学科卒。神奈川出身。インターカレッジ札幌等で翻訳を学ぶ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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＊＊くま＊＊
6
ネロ・ウルフで有名な作者の、アルファベット・ヒックスという探偵の作品。変な名前は毎回異なる肩書きを表すアルファベットを名刺に並べていることから、らしい。この名刺アルファベットが日本人の私から見たら面白さがさっぱりわからない。アメリカ人が見たら面白いのかな、確かにドラマにしたらカッコよく決まりそう。いつものことながら今回の主人公もキャラが薄い。ウルフじゃなきゃやっぱり駄目なのか。話はわりと面白く、脇役キャラもいい。ちなみにウルフシリーズのアーチーはミルク好きで今回の探偵はチョコ好き。作者のこだわりポイント？2014/08/26
コカブ
1
レックス・スタウトの創作した探偵で、数作に登場するアルファベット・ヒックスが主人公。ヒックスは、弁護士資格を剥奪されて様々な職業をこなしながら問題解決の仕事を請負っていた。ある日、ヒックスの運転するタクシーに乗ったジュディス・ダンディという客がヒックスに問題解決を依頼した。夫から夫の会社が保有するプラスチックの製造方法をライバル会社に売ったという、見に覚えのない理由で責め立てられているというのだ。ヒックスが調査に乗り出すと、ダンディ家の周囲では殺人事件が発生する…。2013/07/26
三門 優祐
1
レビュー用。前半はキャラクターの魅力で読ませるのだけど、後半は若干パワー不足か。トリックについては御愛嬌ということで。2009/04/05
うさえ
0
主人公ヒックスは頭の回転が速く、それに伴って物語もテンポよく進行する。最初から最後まで、無駄のない的確な会話が楽しめるところは、ネロ・ウルフシリーズ同様。「ソノシート」を注なしで理解できる年齢層は…もはやかなり限られますね。レックス・スタウトの埋もれた名作を、近隣の市の公立図書館から、相互貸借資料として貸し出してもらいました。感謝です。2022/02/23
