内容説明
歴史家と言語学者の対話。19世紀半ば、混迷をきわめるヨーロッパ世界を生きた独仏二人の先覚者の往復書簡をもとに、その実像と時代の精神を見事に浮かび上がらせる。
目次
第1章 一九世紀フランス人によるドイツ発見
第2章 一八一四/一五年の侵入
第3章 ミシュレのドイツ研究の絶頂期 一八二七/二八年
第4章 生産局面 一八二八/三七年
第5章 『法の起源』とヤーコプ・グリム
第6章 ミシュレの思考に映じた神聖ローマ・ドイツ帝国理念
第7章 『フランス史』におけるドイツ像
第8章 一八四二年のドイツ旅行
第9章 ドイツとの関係における最終局面
第10章 『ヨーロッパを前にしたフランス』一八七一年
著者等紹介
ケーギ,ヴェルナー[ケーギ,ヴェルナー][Kaegi,Werner]
1901‐1979。スイスの文化史家、歴史随筆家。1935年よりバーゼル大学教授。ブルクハルトの学風を継承発展させ、ルネサンス・人文主義の精神史的研究で知られる
西沢龍生[ニシザワリュウセイ]
1928年東京に生まれる。京都大学文学部史学科卒業。筑波大学名誉教授
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