内容説明
日露戦争後の1910年代に、海軍高官への贈賄事件へと発展した「シーメンス事件」の告発や軍備縮小、対米戦の回避など、海軍の「廓清」を唱えた太田の思想と行動の全貌を紹介する。
目次
1 一九一一年―海軍廓清論を掲げて(一九一一(明治四四)年とはどういう年か
太田三次郎の「海軍改革論」東京版
太田三次郎の「海軍改革論」名古屋版
日米対立と財政危機の中で ほか)
太田三次郎を行く―ちょっと長い間奏曲(インテルメッツォ)
2 一九一四年―シーメンス事件の中で(水野広徳の対米戦争論;佐藤鉄太郎の海軍改革論;シーメンス・ヴィッカース事件;事件はなぜ起きたか ほか)
著者等紹介
秦達之[ハタタツユキ]
1936(昭和11)年愛知県知多郡横須賀町(現東海市)に生まれる。1960(昭和35)年早稲田大学第一文学部卒。愛知県立高校教師を経て、愛知淑徳大学非常勤講師。東海近代史研究会会員、名古屋歴史科学研究会会員
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