内容説明
マルクスの『共産主義宣言』『資本論』の原理的解読・検討をふまえ、激動する社会を変革するための「主体的組織論」の構築を目指す。
目次
1部 19世紀マルクスの党組織論の歴史的経験(マルクス『共産主義宣言』の党組織論の原点;1848年ヨーロッパ世界革命におけるドイツ革命の核心問題;ボナパルティズム治下の「反動の時代」における<連続における革命>)
2部 現代革命の主体的組織論への接近の諸問題(現代革命の主体組織論への接近;人類社会史の「理想型」的把握と「唯物論的歴史把握」;主体と客体の弁証法から党組織論の歴史的経験の総括を;意識と実践、主体と客体の弁証法の根底から)
3部 前近代の人間結合原理と近代の人間結合原理との複合・重層(今日のクリティカル・ポイントでの結社原理の組織論的再検討のために;毛沢東思想による無産階級文化大革命の顛末と総括 ほか)
4部 レーニン型党組織論の脱神話化(ボリシェヴィキ党単独権力の自己維持からその政治的フィクションの最終崩壊へ;改めてレーニン=ボルシェヴィキの分派闘争の閲歴の精査 ほか)
著者等紹介
いいだもも[イイダモモ]
1926年東京生まれ。東大法学部卒
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