内容説明
トルコからギリシアへ、エーゲ海をゆく。紺碧の海と白い家、世界中の人々を魅了するエーゲ海は、太古より人類の歴史の重要な舞台であった。陽光に輝くエーゲ海を島から島へゆらゆらと、トルコを専攻する著者が世界史のドラマの跡を訪ねる。
目次
いざ、エーゲ海へ
レスヴォス島―岬の古城から遠くアナトリアを望む
ヒオス島―不思議の村ピルギと悲劇の修道院ネア・モニ
サモス島―深夜までにぎわうヴァシイの海岸通り
コス島―ヒポクラテスの島の海浜温泉で遊ぶ
ふたたびサモス島―ペンションの主人スピルズさんと居酒屋へ
ミコノス島とデロス島―オモチャの町ミコノスと遺跡の島デロス
パロス島とアンティパロス島―ジャスミンの香り漂う庭園レストラン
サントリーニ島―カルデラの海を赤く染めて沈む夕陽に乾杯
シロス島―ガリッサスのビーチで一日ごろごろ
ティノス島―マリアさまの教会で“膝行”する信者を見た
著者等紹介
渋沢幸子[シブサワサチコ]
東京生まれ。津田塾大学英文学科卒。作家、トルコ研究家。1981年から現在まで、足繁く訪土を続けている
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感想・レビュー
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アキコ
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エーゲ海には大小合わせて3,000の島々があります。この本では約10の島々をのんびりと周遊した様子が書かれています。文章全体を読んでいて、エーゲ海というのはとても美しいのだろうなぁと思いました。興味があったのは、p57の写真です。ヒオス島のピルギの村の民家の壁の幾何学模様。非現実的な世界を垣間見れました。2015/10/08
hechima1106
0
NC
穀雨
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著者が一ヶ月かけてエーゲ海の十ほどの島々を周遊したようすが、淡々とつづられている。とくに以前から興味のあったレスボス島、ヒオス島、サモス島についても、それぞれの歴史や観光名所、人々のくらしを垣間見ることができたので、収穫はあった。2013/06/13
ともも
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トルコからアテネまでエーゲ海(多島海)を船でゆらゆら旅をする。やっぱりエーゲ海の島には船乗りさんが多いのね。古代ギリシアからの伝統だね。へぇ、著者はトルコの研究者で澁澤龍彦の妹さんか、とすると栄一の子孫で、あれ?しかも津田塾卒だね。2019/04/23