内容説明
歌い舞い語るギリシア。ニーチェの系譜に連なる異色の思想家・神話学者が宇内の驚異を讃美する声ミューズと、舞踏の原点なる自然の聖なる静寂に舞い戯れる愛らしきニンフらに託す学匠晩年の自在にして悠遠なる夢の息づかい。
目次
第1部 人間の形姿と舞踏
第2部 ミューズ―歌うこと、語ることの起源(ニンフ;ミューズたち;歌うことと語ることの奇蹟)
感想・レビュー
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内容以前にやはり私はオットー+西澤の文と相性が悪い。「何とナントカであろうか、カントカだとは!」倒置法そして感嘆、小説でやれよ、とか思ってしまって。神話論はさておいて音楽と言葉、音楽≒言語と舞踏、それらと人間、と言った思索がつまらない訳はないのだが「相手が熱くなる程こっちは冷める」現象に陥って全く集中出来ず(私バカだから案外これがキニャール+高橋啓みたいな文体であったなら「小説のように美しい論評だ」とか感動したかもしれない)。もう少しおおらかな気持ちの時にいつか再読したい…。2013/02/05