パリ職業づくし―中世から近代までの庶民生活誌 (新装版)

パリ職業づくし―中世から近代までの庶民生活誌 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846001674
  • NDC分類 384.3
  • Cコード C0022

内容説明

水脈占い師、大道芸人、幻燈師、錬金術師、抜歯屋、拷問執行人、民間医療師など、百を越える職業を克明に掘り起こす、歴史の歯車の中で翻弄されながらも、しぶとく、したたかに生きてきた庶民たちの世界を知るための恰好のパリ裏面史。図版多数。

目次

1 過去の呼び声
2 ペンと筆
3 早打ち
4 昔のアトラクション
5 職工たち
6 火にまつわる仕事
7 戦争
8 行商人
9 民間医療師と刑の執行人
10 ファンシーグッズ
11 水上で
12 見張り
13 苦役
14 女性の仕事

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいかあ

5
十三世紀のハローワークの種本の内の一つと目される本。いまほもうなくなってしまった職業を中心に解説してある。フランス革命前のアンシャンレジームってのは言葉だけは知っていたけれど、この本を読むと、規則や規制や特権で日常生活ががんじがらめになってしまって、にっちもさっちも行かなくなってた時代だったんなんだなあというのが判る。葬式通報人だとか照燈持ちだとかるつぼ師だとか、よくもまあこんなに変な仕事があったもんだというような職業がたくさん載ってて楽しい。2012/05/25

3
「歴史」の結果に表れるところ、その動き、人、層だけを見ていると、逆にその結果の意味が判っていないことがあります。動きのマグマ的部分を知るのに職業という目線もある、と感じました。時代の世界の匂いに近付けるかもしれません。2010/03/18

左手爆弾

2
ひとつのモノの背景には様々な職業がある。モノを見かけなくなるということは、それに付随する様々な職業がある。たとえばインク壺の背後には、細工師やガラス工、革職人など6つの職業団体があるといったように。そして技術と社会の変化はそうした職業の姿を様々に変えていく。写本職人が印刷機の登場で姿を消すように。パリを中心に、様々な職業の姿を見せてくれる本書は、民衆の活気に満ちた世界を見せてくれる。たとえば何らかの物語を作るとき、この本に現れているような生活の息づかいを与えられたら豊かな世界を描くことができるだろう。2017/03/03

春色

2
「中世から近代まで」と謳ってはいるけれど、実際は18世紀から19世紀あたりが多めな印象。まぁ、資料が増えるのがこの辺りだから仕方がないかな。とは言え、この本のコンセプトは面白い。今存在する職業の内、果たしてどれだけが100年後も生きているのだろうか。2010/03/02

onepiecebignews

1
「竜と勇者と配達人」って漫画が好きで中世の職業の様子について一度は勉強しときたいな~と思いこの本を手に取りました。装丁は違いましたが、出している出版社も関わっている人も同じでしたので特に内容は変わってないと思います。さてその肝心の内容ですが、庶民の生活の様子がとても生き生きとして描かれていて面白かったです。ただ、これは私の問題なのですが、何かを学ぶという明確な意思を持たずにこういう本を読んでも身になるものは少なかったです(笑) また何かの機会を見つけて再読したいと思いました。2020/12/06

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