感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
20
フィデルマのミステリーは面白かった。アイルランドの大昔の社会制度と文化に触発されて、歴史が知りたくなり、この本を借りてくる。この本は、フィデルマの著者が別名で書いたもの。冒頭は、アイルランドの古代史。本当に驚くべきもの(著者のロマンがあるのかもしれないけど)。そして、その後の、無茶苦茶の苦闘の歴史。イングランドは、アイルランドを野蛮人の国と決めつける。そして、植民地とするために手を伸ばす。以後の歴史は、血みどろのひとこと。2022/05/03
hiro
6
参加している読書会で、僕がイェイツの「ケルトの薄明」を発表することになり、アイルランドの歴史、それも社会史的なものを読んでえおく必要もあるなと、図書館で一冊それらしき本を借りたのがこの上と下。しかし予想に反してこの本はアイルランドのジャーナリストが書いたアイルランドの階級闘争史だった。返そうかと思ったがとりあえず読んで見ると初期のケルト社会の共産制に近い土地共有の制度とか、きっちり定められた階級制度と法制度などとても詳細に書かれていて興味深く読んだ。17世紀のクロムウェルの残虐行為も詳細を究めていた。 2021/09/16
(ま)
1
"アイルランドの問題は労働者の問題である" 19世紀末まで、700年以上イギリスから抑圧され続け、なかなかひとまとまりとなって反抗できない悲惨な歴史...2022/07/27
aiwendil1
1
買ってしまった。 修道女フィデルマシリーズの著者の本名名義での著書。 こちらが本業とのことで、あの緻密な時代背景設定に納得。 ブレホン法は5世紀に明文化されていたらしい。 古代史はほんの一部だけれど、文献情報がありがたい。2017/03/19
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