内容説明
アメリカで近代文明に背を向けながら生きるキリスト教の小会派「アーミッシュ」。自動車はおろか、テレビなど電化製品を持たない独特のライフスタイルを、なぜ今日まで守りつづけるのか、数多くの興味ある謎に迫る。
目次
成長
分離
宗教
謙虚さ
シャニング
社会の変化
自動車
乗り物
トラクター
農機具〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miou
3
ドラマ「コールドケース」でその存在を知ったアーミッシュ。その時からとても興味深い存在だった。最近またメノナイトのことをTVで観たので図書館で借りて読んでみることに。「大草原の小さな家」みたいな生活を現在でも続けている彼ら。コミュニティに悪影響を与える科学を排除する一方で、ものによっては妥協点を見つけて取り入れる。進歩とは何だろうと考えさせられる。10年ごとに大きな進歩の流れがくると本書にあったが、この本が書かれてから約20年が経った現在、彼らの生活はどう変わったのだろう。2019/07/10
ネギっ子gen
1
訳者解題が良い。「アーミッシュのようなゆっくりと流れる時間意識と独自の生活文化は、近代化の波の中でいつしか薄れてしまった。しかし、失ってしまったこれらのことがらに想いをはせ、人間性を回復しようとの試みがなされるときにはいつでも、はるか遠くに見えていたアーミッシュは現代の私達に近づき、新鮮な輝きを増すだろう」と。キリスト教の小会派。自動車、テレビなどの電化製品持たない生活。特徴は徹底した平和主義。アーミッシュの子供は、16歳で親元を離れ俗世で快楽を経験。その後アーミッシュのコミュニティに戻るか選択できると。2019/10/18
gurisan
0
「言葉でも、おこないでも、私は喜んで従います。 私の意志や私のやり方はあきらめて…」 日々の暮らしを神に従順に取り持っていくこと。 その生き方に、はたと自分を省みた一冊です。
Satoyama
0
「彼らは電話の主人であって,電話の召使いではないのである。」(本文より)。現代社会からあえて「取り残された」道を選ぶアーミッシュ。しかし取り残されることは人間として不幸か?遅れているのか?ということを深く考えされられる。2025/05/07