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内容説明
捕虜に与えられた幻の新聞。復刻版を得てシベリア民主運動を検証する。
目次
『日本新聞』
彼岸
「豆字引」
ぬやま・ひろし
スターリンの国
日・露・ソ文学
日本共産党
「暦にひろう」
褒めちぎり
帰国問題
在ソ民主運動
ナホトカ・舞鶴
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
2
シベリアに抑留された著者が、日本人捕虜の政治教育用にソ連が収容所内で発行した「日本新聞」の復刻版を紐解きながら、自身のシベリア体験と重ね合わせる。当時、活字に飢えていた著者は、貪るように新聞を読んだという。その内容は、ソ連のプロパガンダ記事(アメリカが日本で行っている占領政策の「非道」や、軍国主義者の支配する日本政府の反動的政策への批判、スターリンへの感謝などなど)が中心だが、コラムなど読物もあり、電球も蒸気機関も通信機も発明したという「ロシアの偉人たち」も紹介されていたのがスターリン時代を感じさせる。2015/01/27