内容説明
サッチャーならびにメージャー政権下の保守党政府は労働組合を抵抗勢力と位置づけ法的規制を強化し労働組合の弱体化を図った。ブレアならびにゴードン・ブラウン政権下の労働党政府はニューレイバーを標榜し労働者個人の権利保障を手厚くする政策を展開した。労働組合を中心とする集団的労使関係法から個別的労使関係法へ、その歴史的発展の実相を明らかにする。
目次
序章 分析対象と視角
第1章 サッチャリズムと労使関係法改革
第2章 イギリス1984年労働組合法と組合民主主義
第3章 イギリス1993年労働組合改革・雇用権利法の成立
第4章 イギリスにおける団結権の保障―1993年労働組合改革・雇用権利法の14条を中心として
第5章 イギリスにおけるチェック・オフ制度とその法的規制
第6章 ニューレイバーとイギリス労働法改革の課題と展望
第7章 イギリス2004年雇用関係法の制定と労使関係法改革の展望
第8章 イギリス2008年雇用法の制定と労使関係法改革の展望
著者等紹介
鈴木隆[スズキタカシ]
1954年12月東京に生まれる。1978年3月東京都立大学法学部法律学科卒業。4月東京都立大学大学院社会科学研究科基礎法学専攻入学。1981年3月同修了。4月東京都立大学大学院社会科学研究科基礎法学専攻博士課程入学。1987年3月東京都立大学大学院社会科学研究科基礎法学専攻博士課程単位取得退学。4月島根大学法文学部講師。1988年10月島根大学法文学部助教授。1995年10月島根大学法文学部教授。2004年4月島根大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。