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こちらの商品には新版があります。
内容説明
ゲームで全てが決まる世界“ディスボード”―人類種の王となった異世界出身の天才ゲーマー兄妹・空と白は、世界第三位の大国『東部連合』に、その大陸全領土と“人類種の全権利”を賭けて行う起死回生のゲームを仕掛けたが、直後。謎の言葉を残して空は消えてしまった―…引き離された二人で一人のゲーマー『』(くうはく)。消えた空の意図、残された白、人類種の運命は!そして獣耳王国の行方は―!?「言ったろ“チェックメイト”って。あんたらは…とっくに詰んでたのさ」対獣人種戦決着へ―薄氷を踏む謀略が収束する、大人気異世界ファンタジー第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
149
内容の濃さではこれまでのベスト。出てくるゲームは読んでいる間は単純に面白いしあとで見えてくる仕掛けには驚かされる。一見、頭脳戦に見えて実はコン・ゲームだなこれは。それをファンタジーとくっつける発想が凄い。この巻は区切りで今後のシリーズが向かう先が提示されたがやりきるにはかなりの巻数がいるのでは?面白い作品だから何巻でも付き合う気ではあるが。2014/12/18
Yobata
78
獣人種の能力を看破し東部連合に大陸全領土と“人類種の全権利”を賭けたゲームを仕掛けることに成功した空。しかしその直後、空は白の前から消え、皆の記憶からも消えてしまう。二人で一つの最強ゲーマーであった『 』は?そして獣人種との人類種の全てを賭けたゲームの行方は⁇いきなりビビる展開だな…。前回の終わりでどうなるんじゃ?と思ってたけど、フェイクエンドってあったので嘘ルートかと高を括ってたらマジだったとは…初めて一人になってしまう白。情緒不安定さがギャグの域を超えてたわ。しかし信じ抜く事こそ勝利への布石。→2014/02/12
よっち
76
空が消えてしまい、白以外が空の記憶すらなくしてしまった状態からスタート。どうにかクレミーらとも協力体制を築いて、東部連合に挑むお話。いづなと対決したゲームは先読み先読みの連続でしたねー。なんかあのレベルで人並みの身体能力でも、先読み優れてればどうにかなっちゃうのかとか、ちょっと気になりましたが(苦笑)登場人物はみんな高い能力持ってると思うんですが、空と白はさらに規格外でした。このまま、世界征服計画も一気に突っ走っちゃうんでしょうね。地道なところはステフに丸投げして。。。まあモフりたい気持ちはわかりますw2014/03/04
くろり - しろくろりちよ
71
獣人種の国に勝つべく空が打った布石。空は消え、白意外は空の記憶を失くして。空の視点から逆行した描かれる進む存在そのものを蝕む一手。白の視点から進む喪失からの一手。『 』は二人で一人、苦しいほどに恐ろしいほどに。気の狂ったゲームを始めから打ち上げ、さらにたたみかける獣人種とのシューティングゲーム。獣人種も存在そのものがチートなら、『 』の存在はチートすら超える。序盤の「二人で一人」が後半の無理を押しきる。チートvsチートがぶつかり合えばそれもまた知略。どんどん楽しくなる高揚感。次も早く…w2014/04/02
Ame
57
1巻、2巻に続いて読了。いま流行りの(?)男性読者の夢とロマンと願望がめいいっぱい詰まったライトノベル。読んでいてちょっと引いちゃうぐらい妄想が濃いんだけど、なんか、読んじゃう。相変わらず文章の癖は強いし、“東南アジアのような木造建築が周囲を取り囲み…”(P.252)なんて筆一本でご飯を食べてるような人の小説ではまずお目にかかれないような書き方をされるけれど、でも、なんか、読んじゃう。批判的な感想も書きましたが、本シリーズが大好きで既刊はすべて購入済みの一読者(ファン)です。2014/08/01