目次
夏目漱石―ビスケット先生
森鴎外―饅頭茶漬
幸田露伴―牛タンの塩ゆで
正岡子規―自己を攻撃する食欲
島崎藤村―萎びた林檎
樋口一葉―ドブ板の町のかすていら
泉鏡花―ホオズキ
有島武郎―『一房の葡萄』
与謝野晶子―一汁一菜地獄
永井荷風―最期に吐いた飯つぶ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
冬見
16
700余の文献を参考に完成までに5年を費やした、料理による近代文学史。単に文士の食に関する記述をするのではなく、それぞれの生涯や交友関係などを食に絡めて紐解いている。生年月日順に収録されているのも良い。終盤に紹介される文士のうち何人かは著者との交流があったようで、熱がこもっている。思わず笑ってしまうエピソードが多く、とても楽しく読んだ。白秋の蠅踊りはイメージ変わったなあ。逆に「そのころ志賀直哉は毎朝ファアグラとキャビアをパンに載せて食べていた」はイメージ通りすぎて笑った。2018/01/01
まゆ
4
岡本かの子の言われよう。好きな人たちと、泉鏡花、かの子さんの項目がおもしろかった。これが1,800円で買えるなんて!2015/03/30
稲森
3
食に対する考え方とか姿勢は作品にもかなり影響があるのだなあと思いました。自分の好きな作家がだいたい奢られたがりの生意気で面倒臭いタイプの人ばかりだったのでちょっと笑ってしまった。2012/12/31
穂口
2
坂口安吾と中原中也、太宰治。2017/03/30
秋津
1
文人達と食をテーマに取り上げた一冊。世上にあふれる「有名人が通った店、愛した味」を紹介するガイドブック的な書籍ではなく、文人の生涯に欠くべからざる営みとして食をとらえています。本書では食べ物だけではなく、酒にまつわる話も多く記述されており、そちらについても楽しく読むことができました。 僕も山頭火のように「酒を食べてゐる山は枯れてゐる」と詠んでみたり、中也のように酒席で「何だ、おめえは。青鯖が空に浮かんだような顔をしやがって。全体、おめえは何の花が好きなんだい。」と他人に絡んでみたりしてみたいものです。2013/08/03




