不仲の母を介護し看取って気づいた人生でいちばん大切なこと

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784837672333
  • NDC分類 916
  • Cコード C0077

出版社内容情報

愛せない母の看取りをめぐる、娘の心の葛藤を描いたノンフィクション。

最期の日、あなたは親と仲直りできますか?
――親の死後に後悔しないための20のレッスン

末期がんを宣告され、
余命いくばくもないはずの母・好子は、
元来強気で決して治療を諦めようとしない。

懸命に病気と闘う母を不憫に思う半面、
「母を愛していない」と
言葉にできる私は冷血漢なのか、と心が揺れる日々。

父・真次郎による老々介護は心配だが、
母との同居を考えるだけでめまいがする――。

愛せない母の看取りをめぐる、
娘の葛藤を描いたノンフィクション。

「自分のルーツを知り、未来を選び取る」
「小さな奇跡に感謝する」
「親子でも完全に理解し合うことはないと知る」

先立つ親とのわだかまりを解消するために、
今日からできること――。

【レッスン1…がんの告知】~まずは自分の感情に気づく
【レッスン2…初めての入院】~逆境という再構築のチャンスをつかむ
【レッスン3…抗がん剤開始】~時の流れとともに変わっていく心を知る
【レッスン4…手術】~シンクロニシティを信じる
【レッスン5…コーチング開始】~罪悪感を手放す
【レッスン6…結婚式】~大切なことはあきらめない
【レッスン7…回想】~自分のルーツを知り未来を選び取る
【レッスン8…水腎症併発】~お互いの境界線を認め合う
【レッスン9…転院】~助けることは見守ること
【レッスン10…副作用】~笑顔でそれでいて毅然なNOを
【レッスン11…自宅療養】~地域のサポートをありがたく受け入れる
【レッスン12…リビングウイルを書く】~小さな奇跡に感謝する
【レッスン13…76歳の花嫁】~未来の記憶をともに創造する
【レッスン14…在宅かホスピスか】~運命を静かに受け入れる
【レッスン15…余命更新】~人の尊厳を傷つけないための懐柔策
【レッスン16…急患外来】~どんなにみっともなくても最善を尽くす
【レッスン17…ホスピスへの入院】~決める時は一発で
【レッスン18…せん妄】~悲劇を喜劇に変える
【レッスン19…意識不明】~親子でも完全に理解し合うことはないと知る
【レッスン20…危篤という日常】~神様はご褒美を忘れない

【著者紹介】
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内容説明

末期がんを宣告され、命余いくばくもないはずの母・好子は、元来強気で決して治療を諦めようとしない。懸命に病気と闘う母を不憫に思う半面、「母を愛していない」と言葉にできる私は冷血漢なのか、と心が揺れる日々。父・真次郎による老々介護は心配だが、母との同居を考えるだけでめまいがする―。愛せない母の看取りをめぐる、娘の葛藤を描いたノンフィクション。生きる意味とは?親子の愛とは?著者が学んだ20の人生レッスンを収載。

目次

がんの告知―まずは自分の感情に気づく
初めての入院―逆境という再構築のチャンスをつかむ
抗がん剤開始―時の流れとともに変わっていく心を知る
手術―シンクロニシティを信じる
コーチング開始―罪悪感を手放す
結婚式―大切なことはあきらめない
回想―自分のルーツを知り未来を選び取る
水腎症併発―お互いの境界線を認め合う
転院―助けることは見守ること
副作用―笑顔でそれでいて毅然としたNOを
自宅療養―地域のサポートをありがたく受け入れる
リビングウィルを書く―小さな奇跡に感謝する
76歳の花嫁―未来の記憶をともに創造する
在宅かホスピスか―運命を静かに受け入れる
余命更新―人の尊厳を傷つけないための懐柔策
急患外来の連続―どんなにみっともなくても最善を尽くす
ホスピスへの入院―決める時は一発で
せん妄―悲劇を喜劇に変える
意識不明―親子でも完全に理解し合うことはないと知る
危篤という日常―神様はご褒美を忘れない

著者等紹介

川上澄江[カワカミスミエ]
ノンフィクションライター、翻訳者。1963年、神奈川県鎌倉市生まれ。上智大学卒業後、毎日新聞社、米通信社の記者を経て、90年、初の著書『新聞の秘密』の出版を機にフリーランスに。ブリティッシュコロンビア大学政治学部の修士号(女性学専攻)を取得するも、帰国。以後、ニュース番組の翻訳や企業インタビューなどを中心に活動する

片町守男[カタマチモリオ]
1969年生まれ。95年、金沢医科大学医学部卒業。昭和大学病院、諏訪中央病院、総合高津中央病院での消化器内科医としての経験を経て、2003年に衣笠病院にて緩和ケアの専門医に。06年より湘南中央病院に勤務し、現在は緩和ケア病棟医長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

11
看とるというのは本当にたいへんなこと。10年間在宅で介護した私は、作者が仕事との両立や実家への通いは大変だっただろうなという思い以外に、まだ仕事ができて良かったじゃない、同居じゃなくて良かったじゃないという感情があった。先日NHKで介護殺人のことをやっていたのでなおさら感じたのだと思う。でも母親の最期の瞬間、正に同じだった。間隔のあく呼吸、もう間近と思ったとき他の部屋で寝ていた私の夫と娘を呼ぼうと思ったがもしその間に母がたった一人で…と思うと自分一人でも、と思った。その時の事を思い出し涙が止まらなかった。2016/07/06

のり

7
末期癌の母の看取りをめぐる、娘の葛藤を描いたノンフィクション。家族の病気をきっかけに、感情が揺れる自分を受け入れる。どんな感情も否定しない。いったん過去の出来事を脇に置いて、現在に焦点を当てる。看病や介護のために自分の生活をあきらめない。相容れない部分を認め合い、お互いにとって心地よい距離を保つ。もし明日大切な人がいなくなるとしたら、何を一緒にしておきたいか想像する。親子でも完全に理解しあうことはないと知る。意識不明の中、最期に流した1粒の涙が印象的。リビングウィル今から書き記しておきたい。2016/09/18

ココアにんにく

6
介護中はどうしても読めなかったジャンル。1つとして同じ介護はないと分かっていても自分と本を比較して悲観しそうだったので。ようやく冷静に読めるように…。本書は介護記録というより映像が浮かんでくるまさしく小説。その上一つ一つの出来事が学びになります。介護や医療について冷静に読んでいたつもりが様々な感情が甦り最後には涙が止まりませんでした。私は20代で親を介護することになり、同世代で相談できる人は皆無でした。なので頼れるのは本。医療関連の本は乱読しましたが、死に関わるもの避けていました…読んでおけばよかった。2016/07/19

まりかず

3
タイトルが秀逸。今まさに同じところをやってる状況。とてもこんなふうにはできないよな-と思いながら読んだ。先生が言われるように成功例だなとは思う。2018/03/27

アルパカくん

2
率直なタイトルに引かれて読んでみました。 親子の相性はさまざまだけれど、苦しい思い出もあれば大事な思い出もあるという姿がシンプルに伝わりました。 人というのは、1日1日で本当に変わっていく、というか、変わっていけると感じました。 生と死についても考えさせられました。 2017/10/03

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