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内容説明
ウィンブルドン―夏。なんてすてきな場所だろう。私はそこで彼に出会った。初対面なのに、どこか見覚えのある顔。地中海のブルーに似た瞳が、数々の女性遍歴を物語っている。病院の待合室で、彼は私に言った。「待っていてくれるかい」さりげない言葉なのに、私は得体の知れない感覚にとらわれた。“どんなことがあっても、必ず君のもとに帰ってくる”そう言われた気がして、私はぽつんと一人で待っていた。フランス語の授業をさぼって、初対面の男性の帰りを待つなんて。こうして、十八歳の私の、最高の夏が始まった…。