レオナルド・パラドックス―ダ・ヴィンチノートから見える言葉とイメージの交わり

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レオナルド・パラドックス―ダ・ヴィンチノートから見える言葉とイメージの交わり

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  • サイズ B5判/ページ数 330p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784828307725
  • NDC分類 702.37
  • Cコード C1070

出版社内容情報

レオナルド・ダ・ヴィンチの思考の原動力は“パラドックス”だった!

絵を描くよりも文章を書いている時間の方が長かったと言われる“万能の天才”のメモと絵画作品をひもときながら、パラドックスと矛盾に懊悩したダ・ヴィンチの思考に迫る!

オールカラー、60点の図版入り!

内容説明

レオナルド・ダ・ヴィンチはイタリア・ルネサンスにおける傑出した人物である。本書において著者ヨースト・カイザーは、レオナルドが書き残した手稿をもとに、レオナルドの思考の原動力となった、言葉とイメージの対比について論じる。その結果、レオナルドの思考と実践の核心にあるパラドックスが鮮明になるとともに、ルネサンス期の主要な論点として文化と自然のせめぎあいが浮かびあがる。本文の各章では、書かれた文字の姿かたちに向けられる視線、文化を越え自然に回帰する道筋としての絵画、言葉との対比によって生みだされる図像の意義、絵を描くことと言葉を綴ることの差異とその時間認識の相違が明かされる。

目次

第1章 視覚でとらえる文字の姿(ペンの記憶 公証人の息子として;筆跡と書体 装飾性を求めて ほか)
第2章 自然の刻印 悠久の時に絵画の理想を求めて(山あいにて 自然の摂理の探求;自然の織りなす光と影「降り注ぐ陽射しに輝く…」 ほか)
第3章 あらたな視点 人間の創意が生む絵画(画家と詩人の諍い;寓意の着想「あらたな事物を創案せよ」 ほか)
第4章 時を越えて 絵画における時間(カリンドゥラからの手紙 科学と予言;描かれた時間 絵画が織りなす過去、現在、未来 ほか)

著者等紹介

海野桂[ウミノカツラ]
東京外国語大学卒業。美術出版、福祉支援団体等の勤務を経て、翻訳の道へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

7
自然は連続的であり分割できないが、人間は感覚フィルタを通して対象に分割して認識する。ダ・ヴィンチはそのあわいにあるイメージを螺旋や渦巻きの動きとして描いたが、そこにはルネサンス期の人間の分割する文化と連続変化する自然のせめぎ合いが見えると著者は仮説し、その矛盾を描く場合、文字と素描からの両面的作業となると解した。公証人の息子として生まれ何でも文字でメモする習慣がありかつ光と影の科学的考察から素描すら線をそのまま描くことを避けたダ・ヴィンチの手稿に、本書は表現し得ないことを表現するというパラドクスを見出す。2024/10/23

M

5
画家の中の画家、あるいは芸術家としての画家の存在はレオナルドを端に発しているということがノートから浮かび上がり、レオナルドの作品に今なお私たちが惹かれるのは、作品そのものに絵画を捉える画家の眼差しの原点があるからだという。当時にあって、画家の地位が芸術の中でも低かったのは有名で、ルネサンス時代の画家はその地位を不動のものとして確立させた先駆者と呼んでも過言ではないが、宮廷時代での高位と考えられた詩人との比較・競争を通じて、レオナルドが絵画と画家の役割を真摯に考えていたという側面を詳細に知ることができた。2020/12/19

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