内容説明
ポスト・ケインズ派の総帥として新・新古典派理論の問題点を指摘し続けたロビンソン夫人の5巻の『経済学論文集』から、ケインズ経済学、マルクス経済学、資本理論などに関する諸論文を収め、難解といわれる夫人の理論の核心を把握できるよう配列し、解説を試みる。
目次
第1編 ケインズ経済学(貨幣理論と産出量の分析;ハロッド氏の動学;21年後のハロッド理論;カレツキーとケインズ;ケインズ革命はどうなったか)
第2編 マルクス経済学(マルクスとケインズ;労働価値論;価値と価格;マルクス主義の何が生き残るか)
第3編 資本理論(経済学批判序説;生産関数と資本理論;都合よく機能しない生産関数;資本蓄積と生産関数;最新の資本理論;資本の測定―論争の終結;資本の意味;再転換の非重要性)
第4編 経済理論の再構築(価格理論;価値論再考;「不完全競争」再論;経済学の第2の危機)
第5編 国際経済学(新しい重商主義;国際貿易論再検討の必要性)