出版社内容情報
小野 信爾[オノ シンジ]
著・文・その他
内容説明
20歳の学生の、期末試験明けの朝。初めて朝鮮戦争反対のビラを数枚撒いたら捕まってしまった。―GHQの軍事裁判と1年2か月余の獄中生活が待っていた。「占領目的に有害な行為」とは何だったのだろう。その日記を当時の京都大学、東アジア情勢、軍事裁判についての解説とともに出版する。
目次
第1部 翻刻編(日記「Atarashiki Ayumi no Tameni」(第1冊)
「新らしき歩みのために」(第2冊)
雑記部分)
第2部 解説編(「小野日記」と京都大学―学生運動を中心に;東アジア現代史のなかの「小野日記」;もうひとつの軍事法廷―「占領目的に有害な行為」で裁かれた政治犯たち)
著者等紹介
小野信爾[オノシンジ]
1930年大分県竹田市出身。京都大学文学部在学中の1951年2月、朝鮮戦争反対のビラを撒いて逮捕、軍事占領裁判所で重労働3年罰金$1000(再審で2年罰金なしに減刑)の判決を受け、サンフランシスコ講和条約が発効する1952年4月28日まで、1年2ヶ月あまりを獄中で過ごす。復学後は中国近代史研究にすすみ、1960年3月京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学、在学中から日中友好協会の一員として学術交流に力をそそぐ。花園大学名誉教授。研究分野:中国近代史・中国革命とくに五四運動
宇野田尚哉[ウノダショウヤ]
大阪大学大学院文学研究科教授。研究分野:日本思想史
西川祐子[ニシカワユウコ]
帝塚山学院大学助教授、中部大学教授、京都文教大学教授を経て、京都文教大学客員研究員。研究分野:フランスと日本近・現代文学研究、女性史、ジェンダー史
西山伸[ニシヤマシン]
京都大学大学文書館教授。研究分野:日本近現代史
小野和子[オノカズコ]
三重大学教授、京都大学人文科学研究所教授を経て、同研究所名誉所員。研究分野:中国近世政治史・中国女性史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。