内容説明
ぼのぼのは、お父さんといっしょにくらしている、こどものラッコ。森の近くのしずかな海にすんでいます。あつい夏の日です。ともだちのシマリスくん、アライグマくんと、海に石をなげて遊んでいました。ぼのぼのが石をとろうとしたら、その石は、根がはえたようにうごきませんでした。もし今いじめられてる誰かがいたとしても、いつかは元気になっているからと、作者が心をこめてかいた絵本です。漫画ぼのぼの連載20周年記念絵本。読んであげるなら3歳から、じぶんで読むなら小学校初級から。
著者等紹介
いがらしみきお[イガラシミキオ]
1955年1月13日、宮城県に生まれる。漫画家。24歳でデビュー。1983年「あんたが悪いっ」で、第12回漫画家協会賞受賞。1988年「ぼのぼの」で第12回講談社漫画賞受賞。「ぼのぼの」は、大ヒット作品になり、以後、映画化、TVアニメ化される。1998年「忍ペンまん丸」で、第43回小学館漫画賞受賞。2006年「ぼのぼの」は連載20周年を迎えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゅわ
25
【図書館】漫画『ぼのぼの』連載20周年記念絵本。世界観そのままの美しい一冊で、周囲に擬態する架空植物?「ツワイオ」を描きます。なじみのメンバーとともにユーモラスに物語が展開していきすが…なかなか骨太なテーマで、ラストでやられた!と思いました。もし今いじめられてる誰かがいたとしても、いつかは元気になっているからと、作者が心をこめてかいた絵本とのこと。納得。お子さんだけでなく、大人が読んでもうなる深いおはなしです。2014/07/21
Cinejazz
17
〝夏でした。とても暑い夏でした。森の近くの静かな海で、お父さんといっしょに暮らしているラッコの<ぼのぼの>は、友だちのシマリスくん、アライグマくんと、海に石を投げて遊んでいました。ぼのぼのが石を採ろうとしたら、その石は、根が生えたように動きませんでした。よく見ると、それは石ではなく “ツワイオ“ という「擬態」する生物でした…〟誰かに見つからないように、自分の身体や形を変えて、隠れて生きる擬態生物…。作者<いがらし みきお>さんが、虐められてる誰かの気持ちを察し、いずれ元気な姿になる日を期待した創作絵本。2025/07/14
ばっか殿すん
16
ツワイオすげええええ.。゚+.(・∀・)゚+.゚カコイイ!!2014/05/14
まい
7
【特別展「ぼのぼのたちの杜」仙台文学館にて】2021/09/22
ひなにゃんこ
6
★3.5 ぼのぼの絵本。《擬態する植物ツワイオ。いろんなものに姿を変えるけど、アライグマくん達に見つかっては、引っこ抜かれてオモチャにされ…》うーん、深い! ぼのぼのって、ギャグ漫画なのに、妙に哲学的なのが魅力で、それは絵本でもちゃんと生かされてる! ぼのぼの達が、わちゃわちゃ賑やかに暮らしているのと同じ森の中で、言葉を発しない植物や虫達は、淡々と生きている…。「それが、ツワイオです。」2012/11/21




