内容説明
“カフェ・コザック”襲撃事件の唯一の生存者ソーニャは、アナスターシャに匿われていた。恐怖から身を守ろうと固く心を閉ざしたままのソーニャ。しかし、キョンビンの導きによって徐々に重い口を開き始めた。彼女の記憶の闇に潜む一人の男の姿。それはキョンビンの脳裏に焼きついた“黒蜘蛛”のそれと一致した。ニコライやピーターらの協力を頼りに、事件の真相を追って奔走するアナスターシャとキョンビン。次第に惹かれ合い、激しく求め合う二人の背後に、蜘蛛の糸が迫る。一方、北朝鮮では、任務に就く兄を見送りに来たイ・ヨンジュンは、ひょんなことから、兄の任務の機密に気付いてしまう。その任務は秘密裏に行われ、殉死必至に課せられたものだった。残された者の愛と悲しみをも飲み込み、長白虎部隊は一路ロシアへと動き出した…。
著者等紹介
ハンテフン[ハンテフン]
韓国江原道洪川生まれ。公務員であった父の仕事の関係で原州、春川、西帰浦、光州、全州、釜山、ソウルなどを転々として育つ。延世大学行政学科卒業。渡米し歴史学を専攻、哲学博士を取得。アメリカと韓国の大学で教鞭を取る。フィラデルフィア『美州東亜日報』論説委員、コラムニスト。小説『華麗な休暇』(1995)は韓国でベストセラーとなる
徐正根[ソジョングン]
1960年生まれ。山梨県立女子短期大学国際教養科助教授。2004年、『実尾島』(角川文庫)の監修と解説を担当。2003年7月、韓国忠州MBC放送のドキュメンタリー『湖水』の取材・撮影を日本でコーディネート
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