内容説明
本書は、中華民国期から現代までの歴史を跡づけながら、1990年代末以降、中国で政策的に取り組まれている電力改革の経済的意義と問題点について考察する。
目次
第1章 現代中国の電力産業―「不足の経済」と産業組織
第2章 山東省からみた中国電力産業の需要依存型発展
第3章 台湾における戦後復興と電力市場の再編(1945‐51年)
第4章 上海電力産業の統合と広域ネットワーク―第二次世界大戦後から計画経済期にかけて
第5章 華北における広域電力ネットワークの形成―京津唐電網から華北電網へ
第6章 東北地域における電力網の形成
第7章 農村部の電気事業―吉林省を事例に
第8章 中国電力産業の国際的展開―広西チワン族自治区を中心に
第9章 電力体制改革の経済的評価―産業技術論とレントシーキングの観点から
著者等紹介
田島俊雄[タジマトシオ]
東京大学大学院農学系研究科博士課程中退(農学博士)。東京大学社会科学研究所教授。『中国農業の構造と変動』(御茶の水書房)、日本農業経済学会学術賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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