内容説明
たいていのクラスにLDやAD/HD、高機能自閉症などの軽度の発達障害を示す子が在籍している。文部科学省は特別支援教育を通常の学級で十分に実現するための姿勢を打ち出している。本書は、担任が理解・支援しやすいように、診断名というよりは行動や障害の特色に応じた対応をイラスト入りで紹介する。障害の有無にかかわらず、同様な事柄で苦戦している子の支援にも貴重なヒントとなる。
目次
第1章 教室で行う特別な支援とは
第2章 ひと目でわかる特別な支援が必要な子
第3章 学習で行う特別な支援
第4章 ライフスキル(生活)に関する特別な支援
第5章 チームアプローチによる支援
第6章 予防的支援の方法
第7章 場面に応じた支援
第8章 特別支援教育の基礎知識10
著者等紹介
国分康孝[コクブヤスタカ]
東京聖徳大学教授。日本教育カウンセラー協会会長。東京教育大学、同大学院を経てミシガン州立大学カウンセリング心理学専攻博士課程修了。Ph.D.。ライフワークは折衷主義、論理療法、構成的グループエンカウンター、サイコエジュケーション、教育カウンセラーの育成
国分久子[コクブヒサコ]
青森明の星短期大学客員教授。日本カウンセリング学会理事、日本教育カウンセラー協会評議員。関西学院大学でソーシャルワークを専攻したのち、霜田静志に精神分析的教育分析を受ける。その後、アメリカで児童心理療法とカウンセリングを学び、ミシガン州立大学大学院から修士号を取得。論理療法のA・エリスと実存主義的心理療法者のC・ムスターカスに影響を受けた。著書多数
月森久江[ツキモリヒサエ]
杉並区立中瀬中学校「通級指導学級」担任。日本女子体育大学体育学部卒業。公立の通常学級で保健体育教師として教鞭をとる傍ら、教育相談(都研上級スクールカウンセラー研修修了)とLDについて研究。LD教育士スーパーバイザー、学校教育相談学会理論化委員
朝日滋也[アサヒシゲヤ]
墨田区教育委員会指導主事。東京学芸大学教育学部言語障害教育専攻卒業、筑波大学大学院教育研究科リハビリテーションコース修了。教育学修士、言語聴覚士、学校心理士。17年間「ことば・きこえの教室」を担当。1995年米国コロラド州の学校視察を機に、すべての学校にリソースルームを作りたいとの夢を抱き、指導主事を受験
岸田優代[キシダマサヨ]
信州大学教育学部附属養護学校教官(前長野市立南部小学校教諭)。信州大学大学院学校教育専修学校教育専攻修了。上級教育カウンセラー、日本カウンセリング学会認定カウンセラー、学校心理士。長野県内の小学校特殊学級(情緒障害)、養護学校で子どもたちと生活を共にしてきた。現在、軽度発達障害児のコミュニケーション障害と、発達障害児との周囲の子どもたちが共に育つ学級集団づくりが研究における最大の関心事
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