内容説明
今日の子どもは経済的に恵まれ、子どもの数も少ないので、過保護に育てられることが多く、そのため、自己統制力に欠け、苦しくてもがまんして努力するという気持ちが少なくなっています。これが、学校不適応の一つの原因になっています。本書では、従来、臨床心理学の領域でしか扱わなかったこの「自己統制力」を、教育全体の問題として取り上げ、その具体的な育成の方略を探ってみました。
目次
第1章 自己統制力の意義
第2章 自己統制力の形成
第3章 目標設定能力の形成
第4章 自己監視能力の形成
第5章 自己評価能力の形成
第6章 自己強化能力の形成
第7章 四つの構成要素の働きの比較
第8章 他者教示による自己統制力の育て方
第9章 オペラント条件づけによる育て方
第10章 モデリングによる育て方
第11章 自己教示訓練による育て方
第12章 注意集中訓練による育て方
第13章 認知的再構成による育て方