内容説明
本書では、日本各地の染めもの・織りものの特徴をわかりやすく整理して、見るとき、買うとき、そして着るときにも役立つ内容にした。まず、素材・技法・歴史・デザインなど、各産地で異なるオリジナルの良さを、まずはじめに示した。どんな染織かが文章を読む前にもわかるよう、重要な特徴をひと言でまとめたコメントを図版につけた。独特な技術や種類のバリエーションなど、知っているとためになるけれど少し専門的な知識は、すっきりチャートにまとめた。歴史の裏話・技術の成り立ちなど、見逃せないエピソードはコラムで気軽に楽しむことができる。問い合わせ先、博物館など見られるところのデータを、欲しいとき、知りたいとき、すぐ使えるようにわかりやすくまとめた。
目次
アットゥシ織(北海道)
優佳良織(北海道)
津軽こぎん刺し(青森)
南部裂織(青森)
南部絞(岩手)
精好仙台平(宮城)
秋田八丈(秋田)
紅花染(山形)
置賜紬(山形)
白鷹御召(山形)〔ほか〕
著者等紹介
丸山伸彦[マルヤマノブヒコ]
国立歴史民俗博物館情報資料研究部助教授を経て、現在、金沢美術工芸大学芸術学専攻助教授。1957年東京生まれ
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感想・レビュー
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emiko
1
それぞれの地方で特産品となるに至った事情が書かれてたりして興味深い。しかし普通に紹介しているだけで、特に「見わけ方」を解説しているわけではない。2013/04/06
koz
1
アイヌのアットゥシ織から与那国織まで、日本各地の生地56種について、染め・織り・文様を紹介。フルカラーの見開きで着物、生地(文様)、染めの原料や手仕事の写真など豊富な資料を見る事ができ、巻末には各技法のプロセスも。東に多い織りの素朴な文様や、京など友禅の華麗な柄は見ていてうっとり。小千谷縮の上品な絣文様や名古屋友禅の抑えた渋みが素敵。地域ごとの多様な個性を認識できた。2013/03/13
ぷー
0
冒頭と最後に、おおまかな区分けが書いてあり役立った。もう少し図表化されていればなお良かったが。2015/05/17