内容説明
生命医科学の研究により未来の治療はどのように変わるのでしょう。本書では、分子レベルの病気の解明に基づく新治療法、新しい創薬研究の流れや、iPS細胞、免疫学的手法、ペプチドサイエンス、遺伝子治療の応用などを紹介します。
目次
第1部 治療の医科学(メタボリックシンドローム;iPS細胞から始まる難病治療のブレークスルー;がんを見つけて狙い撃ち―抗体を用いた標的化遺伝子治療の開発;ペプチドサイエンスを駆使した動脈硬化治療の開発;「1リットルの涙」の病気、マウスで遺伝子治療に成功)
第2部 病気の医科学(細胞周期と発がん;細胞内タンパク質輸送の破綻と病気;統合失調症とグルタミン酸作動性神経伝達;細胞死が支える免疫システム;遺伝子で寿命を延ばす;医化学を支えるちっぽけなモデル生物)
第3部 薬の医科学(分子標的薬による難治性疾患の克服;コンピューターで医薬品をデザインする;古くて新しい、天然物由来の疾病治療薬の開発)
著者等紹介
多賀谷光男[タガヤミツオ]
1958年群馬に生まれる。1980年大阪大学理学部化学科卒業、1985年同大学院理学研究科(生物化学)博士課程修了。大阪大学産業科学研究所を経て、1994年東京薬科大学生命科学部助教授、1997年より教授、理学博士。専門は細胞生物学
柳茂[ヤナギシゲル]
1964年兵庫に生まれる。1992年福井医科大学医学部医学科卒業。内科医を経て、2000年神戸大学医学部助教授。2005年より東京薬科大学生命科学部教授。医学博士。専門は生化学、細胞内シグナル伝達(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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