内容説明
本書は、まず殺人や呪術に利用された毒を興味深く解説したのちに、現代の医薬品のルーツを、これらのいわば民族伝承薬の中に探り、薬理学についての平易な解説から始まって、抗生物質、生殖器・循環器・消化器系の医薬、鎮痛薬とトランキライザー、抗喘息薬、抗がん剤など、広範囲の医薬がつくられた歴史的展開について語っている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樒
2
本棚に怪しげなタイトルが並ぶと友達が減るのですが…私は好きなのです、毒も薬並みに。内容は捻りはないものの、さらっと面白い。絵は雰囲気があると思います。実は医薬を語りたいのだろう、というのが読後の感想。2010/10/10
amplecutter
1
学生時代に手に取ってみたかった本だなあ。少し古いけど、もちろん今読んでも面白い。ほとんど濫用の歴史じゃないかと読みながら思ったけど、考えてみたら"適正使用"のほうが後から出来た概念で、そしてわたしたちはこれからも試行錯誤(後の世から見れば、しばしば濫用)の歴史を築いていくんだろう。2013/06/17
muteking
0
☆2009/11/28