富士山噴火の歴史―万葉集から現代まで

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富士山噴火の歴史―万葉集から現代まで

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806714651
  • NDC分類 453.821
  • Cコード C0044

出版社内容情報

歴史地震の専門家である著者が、古代神話の時代から現代にいたる富士山噴火の歴史を、一般読者を意識したソフトな語り口でたどる。

雪を戴く美しい姿の富士山。
火山である富士山が今のような姿となったのは、一体いつからなのだろうか。
そして、その噴煙が最後に目撃されたのはいつだったのか?
その謎に迫るべく、一人の古地震研究者が立ち上がった。
噴煙を上げる富士山を追って、目を通した和歌の数は1万5千首を超え、文献は80を超えた。そしてついには、葛飾北斎が描いた噴煙を上げる富士山の絵にも遭遇する。
世界遺産となった富士山の、知られざる姿に触れる一冊。

目次
はじめに
第1話 地震や火山活動の研究と古文書史料
第2話 活火山富士
第3話 富士の成り立ち
第4話 富士の噴火歴
第5話 第一証人・かぐや姫は語る
第6話 証人・菅原孝標の女
第7話 神話のなかの富士
第8話 『万葉集』の証言
第9話 富士出現伝説
第10話 古代の火山学者・都良香の証言
第11話 駿河国司の語る貞観の大噴火
第12話 甲斐国司の語る貞観の大噴火
第13話 証人・在原業平
第14話 証拠物件『古今和歌集』の和歌
第15話 『古今和歌集』序文
第16話 平安時代初期の和歌から
第17話 中国にも知られていた富士の噴煙
第18話 平安時代の後半、富士に噴煙はなかったか
第19話 鎌倉時代の和歌集から─前編
第20話 鎌倉時代の和歌集から─後編
第21話 鎌倉時代の物語と紀行文
第22話 鎌倉時代後期の和歌
第23話 噴煙が消えた! 証言者は飛鳥井雅有と阿仏尼
第24話 1260年代の噴煙の途絶
第25話 元弘富士川地震の発見
第26話 南北朝時代末の噴煙の再開
第27話 南北朝・室町時代の富士
第28話 明応東海地震と富士
第29話 戦国時代の富士
第30話 江戸時代初頭の噴煙と慶長地震
第31話 江戸時代の風流人たちの証言
第32話 元禄関東地震(1703)と富士山の火山活動
第33話 元禄関東地震と富士山の火山活動 その2
第34話 宝永東海地震
第35話 宝永の大噴火─前編
第36話 宝永の大噴火─後編
第37話 宝永噴火の前兆伝承
第38話 砂降り被害と伊奈半左衛門の業績
第39話 江戸中期に残った富士山頂火口の噴煙
第40話 滅びた登山道、須山口と村山口
第41話 復興された須山口登山古道を歩く
第42話 復興されたすばらしき富士登山古道・村山道
第44話 『修訂駿河国新風土記』の証言
第45話 19世紀前半の富士および山頂以外の噴煙
第46話 安政東海地震のその日
第47話 安政東海地震と富士の火山活動
第48話 荒巻の地熱─前編
第49話 荒巻の地熱─後編
第50話 安政東海地震と富士頂上の地熱点移動
第51話 1780年ころの西日本の噴火活動
第52話 2011年東日本震災の地震と富士山
第53話 巨大地震の発生が各地の火山活動を刺激する
第54話 北斎の版画に描かれた富士頂上の噴煙
第55話 富士山噴火史─総括
富士火山活動文献年代図
あとがき
参考文献

【著者紹介】
東京大学理学系大学院地球物理専攻、修士課程修了。理学博士。国立防災科学研究所研究員。東京大学地震研究所准教授、平成24年3月定年退官。現在は、深田地質研究所客員研究員。研究分野は津波、古地震。大検・高認試験の研究指導。著書として『千年震災』(ダイヤモンド社)、『知ってそなえよう! 地震と津波─ナマズ博士が教えるしくみとこわさ』(知の森絵本、素朴社)、『歴史地震の話 語り継がれた南海地震』(高知新聞社)、『しまりすの親方式高認全科目学習室(3訂版)』(学びリンク、2013年9月)などがある。

内容説明

世界遺産となった富士山の噴煙たなびくかつての姿を、古地震研究者である著者が、古典や古文書の中から鮮やかに浮かび上がらせる。

目次

地震や火山活動の研究と古文書史料
活火山富士
富士の成り立ち
富士の噴火歴
第一証人・かぐや姫は語る
証人・菅原孝標の女
神話のなかの富士
『万葉集』の証言
富士出現伝説
古代の火山学者・都良香の証言〔ほか〕

著者等紹介

都司嘉宣[ツジヨシノブ]
東京大学理学系大学院地球物理専攻、修士課程修了。理学博士。国立防災科学研究所研究員。東京大学地震研究所准教授、平成24年3月定年退官。現在は、深田地質研究所客員研究員。研究分野は津波、古地震。大検・高認試験の研究指導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

29
富士は、頂上ほど急傾斜で、円対称な裾野を周囲に引いた典型的成層火山(16頁)。かぐや姫の話で、かつて富士山が静かに噴煙をあげていた時代がたしかにあったことがわかるという(34頁)。富士の噴煙は、中国の『義楚六帖』巻21「国城州市部・43」にも記載されているという(87頁)。1350年ころ富士山は噴煙を出さなくなったと思われる(126頁)。1432-73年まで噴煙中断。85年、噴煙かすかに再開とのこと(135頁)。2016/03/10

杜のカラス

17
富士山噴火の歴史、歴史的には、噴火や煙を上げていたらしい。いまの日本人は、富士山といえば、頂上に白い雪をかぶり、日本の象徴みたいな感じで、清く正しい日本の象徴って感じで、皇室ですら、一般国民と同じ家庭内のいざこざが表面化しているのとは、えらい違い。大昔、奈良や平安の時代には、万葉集や古今集の和歌に歌われ、それなりの文化的な存在だったのだ。神々しすぎて登山という対象ではなく、登ったとしても修行のためだけか。それでも、やはり大変な労力と気力の山である。私も大変な思いをして、2度頂上まで登った。いい経験、また。2022/04/11

まりん

2
宝永の大噴火について重点的に読んだのだが、この本の他に綱吉時代の政治史資料、日本史資料、徳川十五代史などの文献に当たって研究を深めてみると、重大な間違いや資料の読解ミスが散見される。著者は物理学を修めた理学博士である理系畑の人なので、歴史関係の事実については真摯に検討しなかったのかもしれない。噴火のメカニズムなど地球学的側面からの記述はわかりやすくまとまっているのだが、歴史学的には史実と異なる部分もあるので注意が必要である。時間が無くて他の章は流し読み程度なので、後にまた読む機会があればじっくり読みたい。2018/01/17

mft

2
竹取物語の最後に立ち上る煙のように、富士山の大規模な噴火以外の活動を記録した文学作品や日記などの記載を丹念に拾い集めた研究。文体の微妙さを除けば大変素晴らしい。2014/06/24

nishioda

1
荒巻という山頂の地熱地点のことが詳細で面白かった。前半は過去の和歌や紀行文などから噴火の歴史を追っているが、地層とかと違って説得力に欠ける部分もある。ときどき筆者の下手な冗談が混じる文体は、どうなんだろう。2017/05/23

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