内容説明
高山植物から感染症まで―豊富な事例で明かされる緊急課題。温暖化と生物多様性はどのように関わっているのか。温暖化現象への知見に対して、進展が見られなかった温暖化と生物多様性の関係について、第一線の研究者たちの最新データ、生物多様性を守るための地域での実践事例を詳細に報告する。
目次
第1部 温暖化と生物多様性(生物多様性の歴史と地域的重要性;IPCC第四次評価報告書;生物多様性の持続的利用 ほか)
第2部 温暖化に追われる生き物たち(千葉県内で分布を拡大する亜熱帯の昆虫;海水温の上昇と海洋生物の分布;地球温暖化と淡水魚の盛衰 ほか)
第3部 地域で生物多様性と生きる(湿地の復元で絶滅危惧種が生息;自然環境や生命尊重の意識を高めるコミュニケーション学習;自然への感動を共有する学校ビオトープ ほか)
著者等紹介
岩槻邦男[イワツキクニオ]
1934年兵庫県生まれ。京都大学理学部卒、大学院修了。京都大学、東京大学、立教大学、放送大学を経て、現在、兵庫県立人と自然の博物館館長、東京大学名誉教授放送大学客員教授
堂本暁子[ドウモトアキコ]
1932年アメリカ生まれ。55年東京女子大学社会学科卒業。東京放送報道局(TBS)にて報道局記者、ディレクターなど。チベット、北極取材や保育行政の貧困を訴えるベビーホテル・キャンペーンなどを手がける。1989年より参議院議員。環境基本法や生物多様性条約などの立法、審議に深く関わり、1994年よりIUCNアジア理事・副会長、1999年よりGLOBE(地球環境国際議員連盟)世界総裁。2001年より千葉県知事、現在二期目(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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