内容説明
世界各地で、今何が起きているのか。日本のブラックバスから北米の日本産クズまで、第一線で活躍する内外の研究者18名が最新のデータをもとに分析・報告。
目次
生物多様性はなぜ守られなければならないか―移入種問題の視点から
移入種、何が問題なのか
世界自然保護連合(IUCN)の侵入的な外来種に対する取り組み
21世紀の植物相と移入種
侵入する水生植物
昆虫の世界で起こっていること
魚類における外来種問題
両性爬虫類の世界で起こっていること
絶滅か分布拡大か―鳥たちの明日
移入哺乳類はどこまで世界を変えたか
法律による移入種からの防衛
水際で病害虫の進入を防ぐ
日本は現状の防疫対策で狂犬病の再発を防げるのか
水際の防衛、危険予測は可能か
移入生物とわが国の生態系保全
著者等紹介
川道美枝子[カワミチミエコ]
1947年北海道生まれ。理学博士。IUCN/ISSG(世界自然保護連合。侵入種専門家グループ)委員。シマリスの行動社会を研究
岩槻邦男[イワツキクニオ]
1934年兵庫県生まれ。京都大学理学部卒業後、助手、助教授を経て京都大学教授。東京大学教授。立教大学教授。2000年より放送大学教授
堂本暁子[ドウモトアキコ]
1932年アメリカ生まれ。55年東京女子大学社会科学科卒業後、東京放送報道局入社。日本女性マナスル登山隊取材や保育行政の貧困を訴えるベビーホテル・キャンペーンを手がける。89年より参議院議員。94年よりIUCN副会長。2001年4月、千葉県知事就任
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