内容説明
2500年前の釈迦の人生から生まれた仏教。多くの弟子や信者に語り継がれ、中国・朝鮮、そして日本に伝来。東アジア攻防史・古代日本史の中で果たした重要な役割、聖徳太子・役行者・行基・鑑真・最澄・空海・鎌倉六祖の足跡から近世・近代まで…仏教史をグローバルに、そして簡潔に解く。
目次
第1章 お釈迦様の生涯
第2章 仏教伝来
第3章 古代日本史と聖徳太子の生涯
第4章 飛鳥・奈良時代の仏教
第5章 最澄と空海
第6章 最澄・空海以後の仏教
著者等紹介
大塚耕平[オオツカコウヘイ]
1959年、愛知県生まれ。早稲田大学卒業、同大学院博士課程修了(学術博士)。日本銀行を経て参議院議員。元内閣府副大臣・厚生労働副大臣。現在、早稲田大学・中央大学大学院客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゃくお
6
仏教の通史は詳細な説明を用いると難解で複雑なものとなってしまいますが、本書は大筋だけを追うことによって簡単な内容となっています。筆者の書き方も優しいので本書は初学者にもオススメできる内容でしょう。構成は仏教伝来と仏教伝播に多くの紙幅を割いており、日本史の知識と一緒に解説されていることが特徴です。そのため「日本における仏教」を知ることができます。仏教を知りたい初学者にとっては入門書の一つとなるかもしれません。2019/10/24
odakaz
1
本書の元になった弘法さんかわらばんから知っているので、一気に読めた。仏教の成り立ちから現在までの流れの概要について理解できる入門書。2018/02/10
鳥山仁@『純粋娯楽創作理論 第二章』発売
0
どこかで聞いた著者名だと思っていたら、国民民主党の参議院議員だった(笑) 仏教誕生から日本への伝来、太平洋戦争までの流れをつつがなく書いているので、仏教史をかいつまんで知りたい人にはうってつけだろう。個人的には、造寺工や寺大工など、僧侶ではないが仏教に関係する職人の渡来をきちんと書いている点に好感が持てた。朝鮮半島からやってきたのは僧侶だけではなく、美術家や建築家がいたことも知らないと古代から中世の仏教伝来の実態が理解できない。2020/04/21