霧の出る森

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霧の出る森

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784801945579
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

白霧に包まれた御山ば見たらいかんとじゃ。
贄になる……

シアライ――死洗
クギ――供犠
タイサン――泰山

福岡県の片田舎で、禁足地を集落とした者たちの信仰。
御山と骸石(むくろいし)。
底冷えの民俗ホラー!


福岡県の片田舎。
かつて信仰の対象とされてきた山の裾野を切り拓き、禁足地に集落を作った村人達がいた。
クギの者と呼ばれる彼らの子孫は村独自の信仰を嫌というほど教え込まれて育つ。
いつか死ねば山へ行く。御山に手を引かれ、贄となるのだと……。
土地の謂われを知らずに山を崩して造成された霊園では、霧が出るたびに失踪事件が相次ぐ。
山に山菜採りに入った移住者は妙な石を握りしめ呆けて帰ってきた。
また別の移住者は購入した中古住宅の二階に不気味な開かずの間があることを知る……。


◆「なもなきもの」
 山菜採りに山に入った夫が、裾野の霊園で意識不明状態で発見された。その左手には石が握り込まれ…
◆「くべられるもの」
 家庭訪問の時期を前に小学校の新任の先生に伝えられたのは昨年の薄気味悪い一家全員死亡の事件で…
◆「しらぬもの」
 リフォーム前提で購入した山間の中古住宅。だが二階には開かずの間があり、中に石を祀った祭壇が…
◆「おかすもの」
 都会の企業が土地を買い造成した霊園。背後に聳える霧深き山を恐れる従業員達。やがて失踪事件が…
◆「つながるもの」
 保険の営業で訪れた集落の一軒家。家主の老人は営業マンに村の若い女性との見合いをすすめてきて…
◆「ひかれるもの」
 父に虐待されて育ち、母とも確執のある男性。父が死に、妻の勧める山裾の霊園に墓を建てるのだが…
◆「ついでいくもの」
 古代の祭祀場を探しに禁足地の山へ入った民俗学研究室の大学生。彼らはそこで恐ろしきものを見る…

結ばれる点と点。
忌まわしき土地の因果を辿る七つの土俗怪奇譚!



【目次】

内容説明

「なもなきもの」山菜採りに山に入った夫が、裾野の霊園で意識不明状態で発見された。その左手には石が握り込まれ…。「しらぬもの」リフォーム前提で購入した山間の中古住宅。だが二階には開かずの間があり、中に石を祀った祭壇が…。「おかすもの」都会の企業が土地を買い造成した霊園。背後に聳える霧深き山を恐れる従業員達。やがて失踪事件が…。「ついでいくもの」古代の祭祀場を探しに禁足地の山へ入った民俗学研究室の大学生。彼らはそこで恐ろしきものを見る…。結ばれる点と点。忌まわしき土地の因果を辿る七つの怪奇譚。

著者等紹介

嗣人[ツグヒト]
熊本県荒尾市出身。温泉県にある大学の文学部史学科を卒業。在学中は民俗学研究室に属。2010年よりWeb上で夜行堂奇譚を執筆中。妻と娘2人と暮らす専業作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

117
薄気味悪い民俗ホラーの一冊。何だろう、読めば読むほど薄気味悪いものに取り巻かれていくような感覚だった。舞台は福岡県の片田舎。そこにはいわゆる禁足地に集落を作った村人たちがいたという。その村独自の信仰は子孫へと代々受け継がれていたらしい。山菜取りに入った移住者の男が辿る末路、購入した中古住宅の2階に開かずの間を見つけた男を待ち受けるもの。山を切り崩し造成した霊園での失踪事件など、全ては霧に包まれた御山が元凶なのか…興味と恐怖が手招きしてくる。禁足地、謂れには必ずそれなりの意味があることを肝に銘じたくなった。2025/10/01

yukaring

75
森から津波のように襲いかかる濃霧、謎の骸石、森に佇む死者たち…。禁足地を集落とした人々の身の毛もよだつ体験談と恐るべき信仰が描かれる民俗ホラー。福岡の片田舎にある御山。山裾を切り開いて作られた集落に伝わる信仰、死ねば山へいく、そして贄になるのだと。山菜取りに御山へ入った男性が意識不明で見つかる。彼が握っていた石とゾッとする結末とは…『なもなきもの』古代の祭祀場を探しに御山に入った大学生たちが見たものは…『ついでいくもの』など霧と山、石で繋がる点と線。淡々とそして印象的に紡がれる嗣人さんらしい土俗の怪奇譚。2025/09/21

aki☆

59
ホラー連作短編集。禁足地の森、村独自の信仰、贄…。それだけでも十分不気味なのに、目次は目を凝らさないと読めないくらいの薄墨で書かれていて読む前からひぃぃ~。怪異?霊?何なのか分からないものに恐怖し、生身の人間の信仰心に震え上がった。森に霧が立ち込めた時…怖っ!「行っちゃったダメ~!」最後の短編では何度心の中で叫んだことか。嗣人さんお得意のバディ物でもないしシリーズ物でもないのにこの面白さ。ホラー苦手と言いつつ一気読みだった。2025/11/14

がらくたどん

57
緊急アラート!!禁足地付近濃霧警報発令中。付近住民は退避。退避。見ないで~。ぎゃ~・・(静寂)。嗣人さんの民俗学系連作短編集『四ツ山鬼談』がとても良かったので。こちらもやはり九州福岡の片田舎。小高い山の裾野に広がる集落と隣接する霊園を舞台にした禍事。セカンドライフ移住者。異動でUターンして来た小学校教師。Iターン在宅勤務移住者。ワンマン霊園管理人。地区担当の保険営業マン。妻の勧めで隣接霊園に父の墓を建てる男性。禁足地調査に執着する院生。濃い霧の向こうは見えそうで見えないのに厭な冷気が纏わりついて離れない。2025/10/02

れもん

47
Kindle Unlimited。禁足地の森の麓を開拓してできた集落と、その一角にある霊園が舞台。霧が深くなると、その奥から「おぉい」と呼ぶ声が。。読み進めるにつれて、どんどん濃くなっていく恐怖感。最後の最後までゾワゾワした。2025/09/22

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