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歴史新書y
秀吉の出自と出世伝説

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800301178
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

内容説明

卑賎の出身、異様な容姿、残虐行為、謎の出世譚―史実と伝説の間で揺れ動く、天下人の「闇」のベールを剥ぎ取り、「人間秀吉」の生涯に迫る。

目次

第1章 秀吉の出自はどう語られたか
第2章 秀吉の家族・親類縁者たち
第3章 異様な容姿と性格
第4章 残酷な秀吉の合戦譚
第5章 「軍事天才伝説」とその実像
第6章 秀吉の最期と伝説の終焉

著者等紹介

渡邊大門[ワタナベダイモン]
1967年神奈川県生まれ。関西学院大学文学部卒業。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。歴史学者。日本中世政治史専攻。現在、大阪観光大学観光学研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

30
豊臣秀吉の生まれ育ちとその生涯を近年の説を挟みながら一次資料からあたる。こういった書物にかんじがちな筆者の思い込みや独りよがりがあまりなく、なかなか納得いく内容でした。まあ、論理の飛躍がないのであっと驚くこともないのですが、最近無視されがちな秀吉のことを書いた書物としてはよかった2013/05/14

あんこ

15
秀吉の闇の部分にスポットライトをあてた一冊。戦国時代は下剋上と言っても、由緒ある家の出身であるという大前提があったんだなと思った。出世すればするほど、闇が深くなっていった気がする。出自を捏造し本にするとか、見ているこちらの方が恥ずかしくなるレベル。資料も豊富に紹介されていて、言われてみれば確かにそういう人物だったと思う。しかし、どうも、歴史ドラマから、陽気な田舎者のイメージが強くて。やっぱりドラマはドラマとして楽しむものだと、再認識した次第。2016/11/15

おさむ

15
成り上がりものである秀吉は、一次史料が少ないだけに様々な憶測や後のねつぞうも混じった『明るく剽軽な』人物像がつくられていることを知りました。正に「歴史はつくられる」ですね。2014/09/07

軍縮地球市民shinshin

10
最近の秀吉の出自に関わる研究は、民俗学などの影響を受けて、非農業民である(つまりそれは被差別民へとつながっている)ことを強調するあまり、現実の秀吉とは程遠いものになっていると著者は指摘する。つまり服部英雄『河原ノ者・非人・秀吉』を批判しているのだがこれには同感。指が六本あったというのは史実だと考えられるが、これは病気なわけでそれを強調するのは良くない。ただ本書は著者のオリジナルはあまりないと思う。渡辺世祐という戦前の学者が『豊太閤の私的生活』という本を出しているがこちらの方が服部より信頼が置ける。 2015/04/09

パキ

7
秀吉の残虐さ、その原因が出自からくる周りとの差を巻き返すため、という内容。 自分が持つ秀吉のイメージは、怖い人というものだったから、イメージどおりだった。陽気に見せておいて、実は陰険さがある。そうじゃないと天下取れない気がする。2017/01/17

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