出版社内容情報
雫石結は、パワーストーン雑貨店「ミネラルズ」でアルバイトをしている女子大生。結の兄は鉱物学者で、極度の石オタク。准教授として結の通う大学に勤務中。石以外のことにはあまり興味がない男だが、鋭い観察力と石の知識で、結の周辺で起きる怪事件に挑んでいく……。インカローズ、孔雀石、黒水晶、アメジスト、ブラックオニキス、ラピスラズリ……色とりどりのパワーストーンたちが、事件を解く鍵になる! 『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ作品。
内容説明
パワーストーン雑貨店「ミネラルズ」でアルバイトをしている女子大生・雫石璃子。キャンパス内で不思議な事件に遭遇したとき、彼女は鉱物学者の兄・英介に相談を持ちかける。璃子の通う大学に勤務する准教授にして極度の石オタクだが、鋭い洞察力で鮮やかに謎を解き明かしていく。推理を彩るのは、インカローズやアマゾナイト、アクアオーラ、アメジストなど、数々のパワーストーン!
著者等紹介
篠原昌裕[シノハラマサヒロ]
神奈川県横須賀市生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。第10回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『保健室の先生は迷探偵!?』(宝島社文庫)で2012年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スズ
49
パワーストーンを使ったアクセサリー作りが得意な女子大生の璃子と、鉱物マニアの変人大学准教授である兄の英介が、宝石や鉱物が関わる様々な事件に巻き込まれていく短編形式のライトミステリー。最愛の人に自分の想いを伝えようとするも、とある一つの事件をきっかけに告白する事なく恋を諦めた璃子が自分の恋心の残滓に苦しみながらも、何事にもマイペースすぎる兄や、オカルト好きで奇行が目立つが璃子の事が大好きな残念美人の友人の姫子に頭を悩ませつつも、様々な事件を通して一歩ずつ前へ進んでいく姿が印象的で、宝石も沢山登場して良かった2018/01/28
坂城 弥生
28
ほのぼの日常系と思いきや最後に殺人未遂と血なまぐさい展開に…2019/09/06
ami*15
19
各話ごとのパワーストーンの小ネタがそれなりに興味深かった。特に最終話に出てきたウォーターメロントルマリン、名前が気になったので調べてみよう。話自体はオチがはっきりしてないようなものが多く、読んでいてもやっとした点もあったし、何よりも文章の感じが好みと合わなかったです(^^;; ただ兄妹ものの作品は結構好きなので、話の展開や描写次第で面白い作品にできたかもしれないってところかな。2017/11/13
きょん
18
専門バカな兄にしっかり者の妹というと、兄弟もの探偵の鉄板だと思うんだけど、ちょっと謎が小振りで物足りないのと登場人物達にあまり好感が持てないのが残念。2017/11/14
伶夜
11
「思い込みの強い人や、強い思い込みは怖い。そして何より、自分が思い込んでいるという自覚のない人間が一番怖い」(本文より)2018/04/14