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宝島社新書
どうして私が「犯人」なのか―ドキュメント冤罪事件

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  • サイズ 新書判/ページ数 312p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800213594
  • NDC分類 327.6
  • Cコード C0236

内容説明

警察、検察によって「犯人」に仕立て上げられた人たちがいる。無実の罪で起訴され、裁判所で「有罪判決」を受けている人たちがいる―。警察、検察による苛酷な取調べ。長期間の身柄拘束を認める裁判所。「自分がやった」と“ウソの自白”をしてしまえば、裁判所では有罪判決が下るだけだ。起訴されれば有罪率は99%超。裁判所に自白を疑い、被告人の法廷での供述に耳を傾けようとする姿勢はない。本書では交通事故、盗撮など我々が巻き込まれる可能性の高い冤罪事件を取り上げ、リポートする。警察、検察、裁判所のデタラメぶりを見れば、「冤罪」が他人事とは思えないはずだ。

目次

第1章 「高知白バイ」事件
第2章 エスカレーター「盗撮」事件
第3章 百貨店「返品トラブル」傷害事件
第4章 特別養護老人ホーム「不明金」事件
第5章 「痴漢冤罪」国賠訴訟事件
第6章 酩酊冤罪「窃盗」事件
第7章 女性ドライバー「交通事故」冤罪
第8章 官僚裁判官の「自白神話」は変えられるのか

著者等紹介

亀井洋志[カメイヒロシ]
ジャーナリスト。1967年愛知県生まれ。『サンデー毎日』『週刊文春』などの専属記者を経てフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おぎわら

18
冤罪告発書。最近この手のものを何冊か読んだが、プロの文筆家の手によるもので取材もしっかり、一番読堪えがあった。扱われる事件は公的には冤罪とされていないものが多く、司法側の有罪の決付けと同じくらい著者による無罪への肩入もあり、注意は必要だろう。別の意味ですべて著者の主張通りとは限らないと信じたいが、本当だとすれば空恐ろしい話ばかりだ。人権に配慮し過ぎれば安全が成立たないという側面もないではなく、多くの人が知らずにこれに守られているのかも知れないが不運にも冤罪で嫌疑が掛かる側に回れば代償はとてつもなく大きい。2017/12/20

あむけ

4
警察、裁判所等の捜査機関や司法機関について抱いていた今までの幻想を綺麗に打ち砕く。日本の人権の実態は薄ら寒い限りだ。ただ、ここで取り上げられたものが全て「冤罪」とレッテルを貼るのはどうか。2013/10/17

kurayamadasoga

3
刑事が著者に語った「三日あったら、お前に殺人を告白させてやるよ。三日目の夜、お前は、やってもいない殺人を、泣きながらオレに自白するよ。右のとおり相違ありません、といって指印もするよ」には背筋が寒くなった。蛇足ながら、第三章のケースは被疑者に行き過ぎた行為があって、共感はもてなかった。2013/10/24

ゲンゲン

2
05.一章の「高知白バイ事件」だけ読んだ。警察もこんな簡単にバレる偽装したらダメだな。一旦、偽装してしまったら戻れないから、さらに嘘を重ねてまた矛盾が生まれてしまう。2020/01/18

はる坊

1
裁判所と検察が組んでるかのような判決に、驚きと怒りが込み上げてきた。2013/08/30

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