内容説明
「自衛隊は戦闘になったら本当に戦えるのか?」―この短くも深い、疑問一文。核ミサイルで日米を恫喝する北朝鮮、尖閣諸島を虎視眈々と狙う中国…緊張高まる現在の日本周辺を見るとき、この疑問は切実なものとなる。自衛隊の歴史や組織の仕組み、部隊の位置づけ、そしてなにより自衛官という人々の姿―これらを専門書にありがちな難しい用語や武器の名前、性能などを羅列せずに、全体像を大きく見ていくことでわかりやすく疑問に答える。20年にわたる自衛隊の現場取材から見えてきた、自衛隊の強さ、問題点、課題も解説。憲法改正・国防軍化で揺れる日本の国防組織の、その背景にまで鋭く切り込んだ一冊。
目次
第1章 生まれいずる自衛隊の秘密(創設秘話―日本国憲法で軍備放棄させたGHQが日本を再軍備;米ソ冷戦と自衛隊―米国を中心とした西側陣営の一員として ほか)
第2章 自衛隊、その「人」「モノ」「金」(自衛隊の組織―2系統の組織に分かれている自衛隊;自衛隊の予算―防衛省のツライお財布事情 ほか)
第3章 自衛隊の組織を知り、戦い方を知る(自衛隊の部隊単位―陸・海・空自衛隊の戦闘部隊の組織を大きく俯瞰する;現場の基準部隊―現場部隊を知れば自衛隊がわかる ほか)
第4章 密着!自衛官という仕事、昇任、給料(自衛官の衣食住―士気を高め、錬度を高め、日々実戦に備える自衛官;自衛官の職場と給与―「事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め」 ほか)
第5章 自衛隊の強さと憲法、日米同盟、そして未来(世界のなかの自衛隊―激変する世界で自衛隊は戦えるのか?;日米安保と日本―同盟のメリット・デメリット、問題点)
著者等紹介
芦川淳[アシカワジュン]
1967年、東京都生まれ。拓殖大学政経学部卒。防衛ジャーナリスト。雑誌編集者を経て、95年より自衛隊を専門とする報道の道に。旧防衛庁のPR誌『セキュリタリアン』の専属ライターを務めるなど、自衛隊をテーマにした多くの出版物に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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