出版社内容情報
世界規模の調査で判明! デブが一番長生き!?
健康長寿のマッスルデブを目指せ!
2013年、アメリカの医学誌に発表されたレポートが話題を呼んだ。
国際的な肥満度の物差しとなっているBMI(体格指数)が、25~30未満の「過体重」のグループのほうが、
BMIが18.5~25未満の「普通体重」のグループよりも死亡リスクが6%も低いというのだ。
統計的には「BMI22」が、もっとも病気になりにくく死亡率が低い「理想体重」とされている。
身長170?pなら63.6?sが理想体重。
しかし、このレポートで同じ170?pで最大86.7?sの過体重のほうが死亡リスクが低いことが明らかになった。
つまり、理想体重より20?s以上太っているデブのほうが長生きということなのだ。
逆に言うと、理想体重まで頑張って20?s以上ダイエットすると、
死亡リスクの上昇につながりかねないということ。
「長生きしたけりゃデブがいい」のだ。
このレポートは、北アメリカ、ヨーロッパ、アジアの100件近い研究データを全世界的に解析。
成人およそ288万人を分析したものであり、信頼度も高く、あらゆる人種で普遍的に認められる調査結果だ。
本書では、2013年のイグ・ノーベル賞を受賞した著者が、
「デブ=悪」ではない、もっというと「デブ=健康的」ということについて、
数々の科学的根拠をもとに徹底解説する。
序 章 世界規模の調査で判明! デブが一番長生き
第1章 「デブ=悪」ではない! 肥満の常識を疑え
第2章 健康長寿のマッスルデブを目指せ!
第3章 長生きするマッスルデブの生活習慣
第4章 やせている人のリスク
第5章 女性のやせすぎは気をつけよう
第6章 太りすぎの人の正しいやせ方
第7章 アンチ・メタボブームに踊らされるな!
第8章 漢方的思考で見えてくること
おわりに
序 章 世界規模の調査で判明! デブが一番長生き
「デブ=悪」ではない
他
第1章 「デブ=悪」ではない! 肥満の常識を疑え
体脂肪は“貴重な”エネルギー源
体脂肪は“効率的な”エネルギー源
太っている人は免疫力が高い
「コレステロール=悪」ではない
コレステロールは健康長寿に役立つ
他
第2章 健康長寿のマッスルデブを目指せ!
理想体重より10kg以上太っても平気
体組成計付き体重計で定点観測
「ジャイアン」型のマッスルデブを目指せ
ウォーキングで無理なく筋トレ
ウォーキングにはお得な健康効果がいっぱい
歩くと血圧が下がる
ジョギングはしない方がいい
筋トレなら週2回やれば十分
運動後はタンパク質を摂取
他
第3章 長生きするマッスルデブの生活習慣
サプリメントに頼らない
食品は丸ごと食べる
トランス脂肪酸を避ける
お酒は好きなら飲んでいい
よく眠って成長ホルモンの効果をゲット
起きる時刻を決めるのが早起きのポイント
他
第4章 やせている人のリスク
とくに高齢者の「やせ」は要注意
脂質をカットしすぎない
ビタミンの不足に注意
ミネラルの不足にも注意
食物繊維が不足している
他
第5章 女性のやせすぎは気をつけよう
女性のやせすぎトラブル―生理が止まる/骨粗しょう症の危険度アップ/低体重児が生まれる
カロリー制限で長生きするって本当?
第6章 太りすぎの人の正しいやせ方
運動より食事コントロールを優先
フルマラソンを2回走って、ようやく体脂肪1kg減
ダイエットは1ヵ月1kg減で十分
1食あたり80kcalのマイナスを目指す―まず主食と菓子類から/油脂類から
腹八分目で空腹を楽しむ方法
急激なダイエットは必ずリバウンドする
他
第7章 アンチ・メタボブームに踊らされるな!
メタボリックシンドロームとは?
メタボのウエスト基準は本当に正しいのか
糖尿病では3大合併症に要注意
空腹時血糖よりヘモグロビンA1cに注目
脂質異常症とは?
コレステロール降下薬を無理に使わない
製薬会社は薬を売るのが仕事
すべては立ち位置の問題
他
第8章 漢方的思考で見えてくること
漢方の“アナログ感”が大切
肥満に効く漢方薬はない
漢方は養生のひとつ
西洋薬は引き算、漢方薬は足し算
漢方は症状でなく体質を治す
「虚証」を「実証」に変える
「陰」を「陽」に変える
他
まとめ
おわりに
【著者紹介】
1959年京都府生まれ。1985年慶應義塾大学医学部卒業。93~ 98年英オックスフォード大学医学部博士課程に留学。98年帝京大学医学部第1外科講師として帰国。2002年より同医学部外科助教授。公益財団法人愛世会愛誠病院にて肥満外来、肥満合併症解消入院プロジェクトの責任者を務める。一人でなんでもできる一般・消化器外科医を志し、約10年間日夜手術の修練に励む。その後、英オックスフォード大学大学院にて移植免疫学の博士課程を修了。帰国後は帝京大学で一般・消化器外科医として、特に血管外科医として活躍する一方、移植免疫学の研究を続け数々の英文論文を出す。医者としての広範な知識と、サイエンティストの思考力、そして医療経済学的知識を社会に還元するために、本邦としては最初の保険診療でのセカンドオピニオン外来を始める。この活動をきっかけに日本全国にセカンドオピニオン外来が普及し、セカンドオピニオンのパイオニアとして知られる。テレビ東京『主治医が見つかる診療所』にレギュラー出演中。2013年、脳と免疫の研究によりイグ・ノーベル賞を受賞。
内容説明
「デブ=悪」ではない。「デブ=健康的」なのだ。世界288万人を対象に、あらゆる人種で普遍的に認められる信頼度の高い研究結果が証明している。世間一般の理想体重より“20kg以上太っているデブ”のほうが長生きだという科学的根拠もあるのだ。本書では「デブ=悪、スリム=善」という単純極まりない間違った二元論を喝破。間違ったやせ方、逆にリスクのある大デブの正しいやせ方、さらに健康長寿のマッスルデブになるメソッドなどをわかりやすく伝授する。
目次
序章 世界規模の調査で判明!デブが一番長生き
第1章 「デブ=悪」ではない!肥満の常識を疑え
第2章 健康長寿のマッスルデブを目指せ!
第3章 長生きするマッスルデブの生活習慣
第4章 やせている人のリスク
第5章 女性のやせすぎは気をつけよう
第6章 太りすぎの人の正しいやせ方
第7章 アンチ・メタボブームに踊らされるな!
第8章 漢方的思考で見えてくること
著者等紹介
新見正則[ニイミマサノリ]
1959年京都府生まれ。85年慶應義塾大学医学部卒業。93~98年英オックスフォード大学医学部博士課程に留学。98年帝京大学医学部第1外科講師として帰国。2002年より同医学部外科准教授。公益財団法人愛世会愛誠病院にて肥満外来、肥満合併症治療入院プロジェクトの責任者を務める。その後、英オックスフォード大学大学院にて移植免疫学の博士課程を修了。帰国後は帝京大学で一般・消化器外科医として、特に血管外科医として活躍する一方、移植免疫学の研究を続け数々の英文論文を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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