出版社内容情報
遺伝子が人間の人生を左右する
子どもが親に似るのはなぜでしょう?
子どもが親と同じ病気にかかってしまうのはなぜでしょう?
その謎が遺伝子に隠されています。
本書ではヒト遺伝子の基礎知識からDNAの構造と働き、
そしてヒト遺伝子を解き明かすことのメリットなどについて解説します。
第1章 ヒト遺伝子を遠くから眺めると
第2章 遺伝子の本体はDNA
第3章 DNAの構造と働き
第4章 ヒト遺伝学の基礎
第5章 遺伝性疾患と遺伝子診断
第1章 ヒト遺伝子を遠くから眺めると
欠かせないヒト遺伝子の知識
ヒトの遺伝を決める遺伝子
DNAは長い糸:遺伝子とDNAの関係
ゲノムとはなにか?
バクテリアを構成する原核細胞
ヒトを構成する真核細胞
新しい細胞をつくる有糸分裂
精子や卵子をつくる減数分裂
なぜ、同じ親から性格や体質の違った子どもが生まれるのか?
第2章 遺伝子の本体はDNA
生きものと無生物の違い
子が親に似るのは遺伝のせい?
遺伝を解明したメンデル
遺伝を担うのは化学物質
遺伝子はDNAか、それともタンパク質か?
遺伝子がDNAであることを最初に証明したアベリーの実験
遺伝子がDNAであることを決定ずけたハーシーとチェイスの実験
他
第3章 DNAの構造と働き
シャルガフによるDNAの化学分析
ワトソン・クリックのDNAモデル
DNAの立体構造の生物学的な意味
DNAの複製は半保存的である
紫外線の吸収、変性と復元の調べ方
DNAの安定性は長さと塩基配列で決まる
ミスマッチのDNAは熱的に不安定
DNAドデカマーの結晶構造
ヒトの細胞に存在するDNAは全長2メートル!
転写と翻訳のコントロール
転写を進めるRNAポリメレースの活躍
転写をコントロールするプロモーター
塩基配列による転写の終わり
タンパク質による転写の終わり
tRNAやrRNAの合成
他
第4章 ヒト遺伝学の基礎
原核細胞と真核細胞の転写と翻訳
ヒト遺伝子の構造
RNAのプロセッシング
転写の終わりとポリ A テイル
エクソンとエクソンをつなぐスプライシング
RNAが触媒として働く!
「飲める」「飲めない」は遺伝子で決まる
翻訳の開始と延長
長いDNAが梱包されたクロマチン
他
第5章 遺伝性疾患と遺伝子診断
遺伝性疾患は遺伝子の欠陥で起こる
遺伝子のミススペリングで病気になる
フェニルケトン尿症
ヘモグロビンの異常で起こる鎌状赤血球貧血
免疫が働かないADA欠損症
劣性遺伝とはなにか
男性だけが影響を受けるX染色体劣性遺伝
ポリジーンによる遺伝性疾患と環境による異常
遺伝性疾患を診断する意味
遺伝性疾患の生化学的な診断
DNA断片を分離するゲル電気泳動
目標とする遺伝子を見つけるジーン・ハンティング
ジーン・ハンティングに欠かせないサザン・ブロット法
鎌状赤血球貧血の遺伝子診断
ハンチントン病の遺伝子診断
診断できても治療法のないパーキンソン病
遺伝子治療の技術的な課題
幹細胞治療の可能性
他
【著者紹介】
自衛隊;戦闘機;ゼロ戦;航空自衛隊;東日本大震災;F-22;F-35;航空ジャーナル;兵器;第2次世界大戦;軍事;テロ;飛行機;世界の戦闘機図鑑;軍用機;ドッグファイト
内容説明
ヒト遺伝子の解明が人間をいかに幸せにするか!?人間の遺伝子であるヒト遺伝子について、基礎のキソから応用としての遺伝子治療まで、イラストを交え、ていねいに解説。親と子が似るワケとは!?
目次
第1章 ヒト遺伝子を遠くから眺めると(欠かせないヒト遺伝子の知識;ヒトの遺伝を決める遺伝子 ほか)
第2章 遺伝子の本体はDNA(生物と無生物の違い;生物は自己複製する ほか)
第3章 DNAの姿と働き(シャルガフによるDNAの化学分析;ワトソン・クリックのDNAモデル ほか)
第4章 ヒト遺伝学の基礎(原核細胞と真核細胞の転写と翻訳;ヒト遺伝子の構造 ほか)
第5章 遺伝性疾患と遺伝子診断(病気、いま、むかし;遺伝性疾患は遺伝子の欠陥で起こる ほか)
著者等紹介
生田哲[イクタサトシ]
1955年、北海道に生まれる。薬学博士。がん、糖尿病、遺伝子研究で有名なシティ・オブ・ホープ研究所、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)などの博士研究員を経て、イリノイ工科大学助教授(化学科)に。遺伝子の構造やドラッグデザインをテーマに研究生活を送る。帰国後は、生化学、医学、薬学などライフサイエンスを中心とする執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。