出版社内容情報
橋の魅力が圧倒的だ!
紀元前から人類の知恵と努力でつくられてきた橋は、いまや中央支間だけで3kmを超えようとしています。この不可能を可能にしてきた架橋技術のすべてを余すことなく1冊に凝縮しました。オススメです!
第1章 橋の成り立ち
1 橋は人類の文明とともに「進化」してきた
2 橋の構造と特徴
3 橋に求められる機能
4 橋の材料と構造形式
5 橋の耐荷力と安全性
コラム 橋供養
第2章 アーチ橋
1 アーチ橋の原理はアーチ作用にある
2 アーチ形状は半円形から各種のカーブへと発展した
3 アーチを支える基本構造の多様化
4 石造アーチ橋の誕生とその広がり
5 石造アーチ橋から鋼アーチ橋へ
6 石造アーチに代わる鉄筋コンクリートアーチ橋の発展
7 日本の鉄筋コンクリートアーチ橋 ( 1940年代以前)
8 日本の鉄筋コンクリートアーチ橋 ( 1950年代以降)
9 アーチ橋のいろいろな架設工法
情報BOX ヨーロッパの石造アーチの歴史
情報BOX 日本の石造アーチ橋は中国や西洋の技術でつくられた
コラム アーチ橋と太鼓橋
第3章 桁橋
1 桁橋(単純桁)とは?
2 長い桁橋を実現するための技術
3 連続桁橋、ゲルバー桁橋の構造
4 東京湾アクアラインの連続桁橋
5 エクストラドーズド橋
6 桁橋の架設工法
7 床版橋
情報BOX 生活や地域を支える美しい歩道橋
情報BOX 海上道路
情報BOX ポンツーン(浮体)橋
コラム 刎ね橋(キャンティレバー橋)
第4章 トラス橋・ラーメン橋
1 トラスの構造とは?
情報BOX 鉄の恐竜と呼ばれたトラス橋
2 トラスの種類
3 トラス橋の進化の歴史
4 より長い支間を渡るトラス橋
5 トラス橋の架設工法
6 ラーメン橋とは?
7 ラーメン橋のいろいろ
8 身近な鉄筋コンクリートのラーメン橋
情報BOX 渓谷(Valley)を渡る橋
情報BOX 隅田川に架かる橋
情報BOX 大阪の八百八橋
コラム 日本で最初のトラス橋
第5章 吊り橋
1 最長の橋、吊り橋の特徴
2 吊り橋の生い立ち
3 アメリカの長大吊り橋の歴史
4 本州四国連絡橋の技術開発?@ 吊り橋の揺籃期から1ルート3橋の時代へ
5 本州四国連絡橋の技術開発?A しまなみ海道:尾道─今治ルート
6 本州四国連絡橋の技術開発?B 瀬戸大橋の吊り橋:児島─ 坂出ルート
7 本州四国連絡橋の技術開発?C 大鳴門橋と明石海峡大橋:明石─ 鳴門ルート
8 長大吊り橋の広がり
9 長大吊り橋の技術開発?@ ヨーロッパ編
10 長大吊り橋の技術開発?A 中国、韓国編
11 主塔の架設
12 ケーブルの架設
コラム メインケーブルの変遷
第6章 斜張橋
1 高度な技術を要する斜張橋
2 ヨーロッパでの斜張橋の歴史
3 日本の斜張橋の歴史
4 斜張橋の普及
5 斜張橋の架設工法
コラム 新しい長大橋の構造形式となる複合斜張吊り橋
第7章 下部工
1 橋は下部構造で支えられている 基本的な構造
2 数々の難題をクリアする橋梁設計
3 下部工に作用するさまざまな荷重
4 橋台と橋脚は多様な種類がある
5 かたい地盤には“直接基礎”
6 オープンケーソン(井戸掘り工法)ケーソン基礎?@
7 ニューマチックケーソン ケーソン基礎?A
8 杭基礎と木杭 杭基礎?@
9 コンクリート杭 杭基礎?A
10 鋼管杭、H形鋼杭 杭基礎?B
11 場所打ちコンクリート杭
12 新形式の基礎、特殊基礎
13 落橋を防ぐ技術 橋梁の地震対策
情報BOX 杭を打ち込むハンマーの進化
内容説明
太古の丸木橋から時を経て、いまや支間3kmを超える超長大橋が架けられようとしています。現代人にとって橋は生活インフラを陰で支える存在ですが、陸路の利便性を強力に高め、現代文明を未来へつなぐ架け橋でもあります。本書は、人類の歴史とともに歩んだ橋の発展を、技術的な観点から圧倒的なスケールでまとめました。歩道橋から長大橋まで橋の魅力が満載です!
目次
第1章 橋の成り立ち
第2章 アーチ橋
第3章 桁橋
第4章 トラス橋・ラーメン橋
第5章 吊り橋
第6章 斜張橋
第7章 下部工
著者等紹介
塩井幸武[シオイユキタケ]
1941年、岩手県生まれ。1963年、東北大学工学部土木工学科を卒業。同年、建設省に入省後、東北地方建設局、道路局、土木研究所、本州四国連絡橋公団、関東地方建設局、東京湾横断道路株式会社などを経て八戸工業大学構造工学研究所教授となる。現在は同名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。