内容説明
金銭債権執行、子の引渡し執行等、現代的重要テーマの検討。第1部:国際シンポジウム、第2部:研究論文として、海外からの論稿を含め、広範な視座から多角的に考察。第一線の執筆陣による、計16論文を掲載した充実の書。
目次
第1部 国際シンポジウム(民事事件における国際強制執行に関する最近の諸問題;スイスにおける国境を越えた銀行口座の差押え―銀行口座の仮差押えに関するEU規則との比較;執行にかかる属地主義と銀行口座の越境的差し押さえ;子の国際的連れ去り事件における子の返還執行;台湾法における子の引渡しの執行;別居中の両親間における面会交流権の執行;親の別居・離婚と親子の面会交流の実効性の確保;台湾における子の引渡に関する国際裁判管轄)
第2部 研究論文(外国国家に対する民事執行の可能性―ソブリン債に係る償還等請求事件を素材として;管轄合意の実効化と訴訟差止命令の承認;執行判決訴訟の訴訟物と既判力の客観的範囲;仲裁人の公正性・独立性と仲裁判断の取消し;外国仲裁判断承認要件としての仲裁判断の「拘束性」―ニューヨーク条約5条1項e号および仲裁法45条2項7号の解釈試論;仲裁廷の発令した暫定保全措置の執行可能性に関するドイツの状況について;実施法に基づく子の返還の実現についての一考察―紛争の長期化・複雑化の予防の観点から;国際保全管轄に関する覚書)
著者等紹介
酒井一[サカイハジメ]
関西大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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