内容説明
本著作集は、刑法、刑事訴訟法、刑事思想、刑法史全体にわたり巨大な足跡を残した佐伯博士の膨大な著作のなかから、佐伯説を代表する著作・論文を精選し、加えてこれまで論文集には収録されなかった諸論文からも主要なものを選び6巻構成で収録した。第5巻である本巻は、新刑事訴訟法の理念、証拠開示、自由心証主義、秘密交通権、誤判、黙秘権をはじめとする刑事訴訟法の戦後の論文を収録した。
目次
新刑事訴訟法と弁護制度
新刑事訴訟法の人間観
いわゆる黙秘権について
税法と黙秘権
崩壊しゆく人権保障
人権保障と刑事裁判の実際
刑訴法第三二四条の問題―松川事件の第一次控訴判決における一つの問題点
刑事訴訟における証拠の開示
最高裁判所と証拠開示
法曹的思惟と人権感覚〔ほか〕